2009年9月アーカイブ

 高級アルコール、コレステロールなどの混合物で,ラノリンを還元(水素添加)して作られます。

 ラノリンに比べて水を取り込む力が約1・5倍あることから、油性基材として利用されています。エモリエント性を持ち、保護剤、ヘアコンディショニング剤としての働きも持ちます。

 色やにおい、粘り気などの面からも使用しやすい成分です。

 白色~淡黄色のロウ状の固体です。

 旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

 合成界面活性剤です。大豆または卵黄油から抽出したリン脂質に、水素添加し精製することで酸化安定性を高めます。リン脂質は細胞膜の構成成分で、皮膚に含まれる脂質の中でも、特に重要な成分です。

 乳化剤、皮膚コンディショニング剤、保湿剤、柔軟剤、感触改良、表面処理剤、浸透剤など多目的に使用されます。親油と親水の性質を持ち、乳化の安定性を高めたり、感触改良のために使われます。

 皮膚への浸透性に優れ、細胞間脂質の中に入り込み、水分保持力を高めることで、保湿剤、柔軟剤として高い効果を発揮します。

 淡黄色~褐色の透明または半透明の強粘性の物質で、わずかに特異なにおいがあります。

 天然オイルです。深海にすむサメ類の肝油中に多く含まれるスクワレンを、酸化しないように水素添加し安定化させたものです。ベニバナやコーン、オリーブオイルからも取れます。オリーブから取れたものはオリーブスクワランといわれます。人の皮脂中にも含まれ、減少すると細胞に充分に酸素を供給できなくなり、細胞老化が進みます。

 スクワランには保湿、収れん、柔軟作用があり、油剤、コンディショニング剤、保護剤などに用いられます。肌のバリア機能を高め、あせも・ニキビ・吹き出物を予防・改善する効果もあります。皮膚に対する浸透性がよく、潤滑性に優れ、べたつかないなどの特性を持ち、感触改良の目的でも使われます。

 美白、栄養、薬用などの各クリーム類、化粧水、乳液、美容液、洗顔料、クレンジング、パック、口紅、ファンデーション、パウダー類などのメイクアップ化粧品、シャンプーなど多くの化粧品に使用されています。そのままでマッサージオイルとしても利用されます。

 紫外線、熱、空気(酸化)につよく、非常に安定しています。皮膚に対する刺激はほとんどなく、皮膚呼吸を妨げない良質のオイルです。高級化粧品には欠かせない原料のひとつです。

 無色透明な液状の油で、におい、味はありません。

 ノニオン(非イオン)合成界面活性剤です。ステアリン酸などの脂肪酸とジエタノールアミンを縮合して作られます。

 乳化剤、起泡剤、親水性増粘剤、感触改良剤として、ほかの合成界面活性剤と併用されています。

 乳液、クリーム、美白クリーム、石けん、シャンプー、リンスなどに使われています。

 白色~淡黄色のロウ状の物質で、わずかに特異なにおいがあります。

 旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

セタノールとともに代表的な高級アルコールです。鯨ロウやマッコウ鯨油から取れたり、またはオレイルアルコールに水素添加して作られます。

乳化剤、乳化安定剤、油剤、親水性増粘剤、親油製増粘剤、起泡剤として使われます。また皮膚を保護し、肌にうるおいを与え、なめらかにする目的で、化粧品に配合されます。配合することによってべとつかなくなるので感触改良をしたり、光沢を当てたり、乳化製品を白く仕上げたりする効果もあります。
 
乳液、クリーム、美白クリーム、美容液、口紅、リンス、コンディショナー、脱毛剤などに使われます。

白色の、ロウに似た感触のある固体です。旧指定成分です。アレルギーの報告がある化粧品線分です。

ステアルトリモニウムクロリドは4級アンモニウム塩で、カチオン(陽イオン)界面活性剤です。

一般的なリンス基剤の一種です。帯電防止剤やヘアコンディショニング剤として、イン・バスタイプのリンスやトリートメントには、ほぼ確実に含まれます。

カチオンとは毛髪に吸着しやすい状態のことで、吸着されることで帯電防止作用、毛髪をしなやかにする柔軟作用を持ちます。傷んだ髪をケアし、静電気や絡まりを防ぎ、シャンプー後の髪のコンディションを整えます。

リンスやコンディショナーの他、ヘアケア商品、化粧水、乳液、クリーム、パック、マッサージジェル、ひげそり用のローションにも配合されます。

 高級脂肪酸の一つです。牛脂、大豆油、綿実油などを加水分解して作られます。昔も今もよく使われている成分です。

 洗浄剤、乳化剤、油剤としてや、のびや硬さなどの感触調整や安定性を高める目的で用いられます。
バニシングクリーム(水性クリーム)の基材にもなります。界面活性剤の材料として、アルカリ剤とともに配合して石けんを作ります。ほかに洗顔料、クレンジング、乳液、クリ-ム、美白クリーム、ファンデーション、デオドラントスプレー、アフターシェービングローションなど、幅広い用途に使われます。

 主な構造が油であるため溶剤などにも溶けやすく、酸の部分は水になじみます。一般に市販されているものはステアリン酸とバルミチン酸の混合物で、混合比を変えると性質も変わります。

 白色の固体オイルです。アレルギー、発ガン性の報告があります。

 アニオン(陰イオン)界面活性剤の代表的なもので、カリ石けんとも呼びます。ステアリン酸のカリウム塩です。

 乳化剤や、洗浄化粧品の泡立ちを高めたり、泡を硬めにしたりする目的で配合されています。

 ナトリウム塩と比べて水に溶けやすく白色の固体の化粧品成分です。

ステアリン酸グリセリルはノニオン(非イオン)合成界面活性剤です。グリセリンとステアリン酸をエステル化させ合成します。(ステアリン酸は、大豆油などの植物油脂に含まれる脂肪酸です。)略称はSE。

乳化、分散、浸透作用があり、乳化の安定性を高めるために補助的に使われています。皮膚に柔軟性とうるおいを与える効果もあります。腐敗や酸化もされにくいです。

石けんやシャンプーの加脂肪剤、また歯磨きの柔軟剤として、他に乳液、クリーム、美容液、ローション、パック、メークベース、メイクアップ化粧品、ヘアワックス、リンス、トリートメント、ボディーマッサージ用クリーム、など幅広く使われます。

安全性が高く、食品や医薬品にも使われ、無添加化粧品にも配合されていることが多いようです。

 ノニオン(非イオン)合成界面活性剤です。ショ糖であるスクラロースと脂肪酸のステアリン酸のエステルです。

 化粧品には乳化剤、分散剤として配合されています。皮膚を滑らかにして肌のキメを細かくする効果や、感触を柔らかに光沢のある製品をつくる働きがあります。

 化粧水、乳液、クリーム、美容液、石けん、ヘアローション、整髪料、シャンプー、歯磨きなどに使用されます。

 洗浄剤や食品添加物として乳製品にも使われます。

ステアリン酸PEG‐150はモノステアリン酸ポリエチレングリコールともいいます。合成ポリマーのポリエチレングリコール(PEG)と、高級脂肪酸であるステアリン酸との付加重合、もしくはエステルで、非イオン界面活性剤です。

優れた乳化作用と、化粧品の安定性を高める働きがあります。

洗浄剤、可溶化剤、O/W乳化剤として広く用いられています。

クリームや乳液などに配合されています。

 合成界面活性剤です。アミノ酸の一種であるグルタミン酸と脂肪酸から構成されたN‐アシルアミノ酸塩です。L-グルタミン酸をアシル化したのがものナトリウム塩です。

 起泡剤や洗浄剤として、洗顔クリ-ム、石けん、シャンプー、歯磨きに使われます。

 皮膚と同じ弱酸性で、皮膚や粘膜に対する刺激性が少ないため、敏感肌用の石けんやシャンプーにも使用されます。

 アレルギーの報告があります。

 アニオン(陰イオン)合成界面活性剤です。タウリンは軟体生物の肉エキスに存在する環状化合物です。

 起泡力があり、洗浄剤として、洗顔料やシャンプーに使われます。毛髪への保湿、保護作用もあります。

 酸性水でも硬水でも使用できます。肌と同じ弱酸性でマイルドな使用感です。

 アレルギーの報告があります。

 アニオン(陰イオン)合成界面活性剤です。合成ポリマーでもあります。

 C12-C14のアルキル基を含んだアルコールに酸化エチレンを付加重合してつくられるものと、スルホコハク酸とのエステルがあります。

 乳化剤として石けん、シャンプー、リンスなどに使われます。

 無色~淡黄色の液体で、わずかに特異臭がある化粧品成分です。

 ウコギ科のセイヨウキヅタの葉や茎から取られるエキスです。

 消炎作用、抗炎作用、洗浄作用、痩身作用があり、にきび・肌荒れを防ぎます。保湿性、収れん性もあり、皮膚コンディショニング剤として使われます。洗浄性もあります。シャンプー、洗顔料、クリームに使われます。

  緑褐色~褐色の透明な液体で、わずかに特異なにおいがあります。

 シソ科の植物のセイヨウハッカの葉や茎から取られるエキスです。別名ペパーミントエキス。

 保護剤、皮膚コンディショニング剤、香料として使います。収れん効果、抗菌効果、消炎効果を持つため、肌を清潔にしてキメを整える目的で配合されます。脂性肌用の化粧品に適しています。抗菌効果がふけを防ぐため、ヘアトニック、シャンプーに使われます。特有の芳香と清涼感を必要とする化粧品にも配合されます。

 成分にメントール、メントンなどの精油や、タンニン、苦味質を含んでいます。

 淡緑褐色~褐色の液体です。

 日本ではサルビアと呼ばれるシソ科の植物のセージの全草から得られるエキスです。

 酸化防止、抗菌、抗炎症、収れん、血行促進、鎮静、肌荒れ防止など多様の効果を持つため加齢やストレスなどによる肌のトラブルを防ぐ化粧品に配合されることが多い成分です。口腔ケア剤としても使われます。

 化粧水、乳液、クリーム、美容液、美白クリーム、パック、口紅、ファンデーション、メイクアップ化粧品、育毛剤、アフターシェーブローション、浴用剤に使われます。ヨーロッパでは、古くから民間薬や、料理の香辛料、ハーブティーなどに広く用いられてきました。

 淡黄色~黄色の液体で、わずかに特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。

 

 ヤシ油や牛脂の還元反応によって作られるオイルです。高級アルコール(セチルアルコール)です。

 油剤、親水性増粘剤、親油製造粘剤、乳化剤、乳化安定剤、不透明化剤として使われます。べたつかずサラッとした感触で、感触改良剤として、また、石けんの気泡調整のためにも配合されます。被膜を作って水分蒸発を防ぎ、水分保持力を高めて、肌を乾燥から守る働きを持ちます。光沢や白色を与える効果もあります。口紅などスティック状製品にも使われます。

 化粧水、乳液、クリーム、美容液、石けん、フェイスパウダー、ファンデーション、マスカラ、口紅、ポマード、整髪料、シャンプー、リンス、デオドランド剤に使われます。

 白色~淡黄色の光沢のある、ロウ状の固体です。

 旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

 皮膚の皮脂バリアを構成する細胞間脂質の主成分、セラミドと同じ成分です。セラミドは、角質層が健康な状態を維持するための重要な保湿成分です。植物由来や化学合成、酵母によって作られたフィトスフィンゴシンにステアリン酸を結合させるなどの方法で合成されます。

 安定性も高く、化粧品に多用されています。油剤、ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤として使われます。肌への浸透性を高めて水分を保持させる働きを持ちます。角質細胞の表面を膜状になって包み、角質の接着や保水の役割をします。乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎の人は、セラミドの量が少なく、バリア機能が低下した状態になっています。乳液やクリームの乳化の安定性を高める、肌へのなじみをよくするなどの働きもあります。

 化粧水、乳液、クリーム、美容液、基礎化粧品、コンディショナー、マッサージジェルなどに配合されています。

 白色~灰色の粉末です。

 中性の非必須アミノ酸です。多くのタンパク質に含まれ、特に絹のタンパク質であるセリシンに多く含まれています。グルコース(ブドウ糖)から生合成され、分解されるとグリシンが生成されます。角質層の天然保湿因子(NMF)にも、遊離アミノ酸として、たくさん含まれています。

 保湿剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤として使われます。保湿効果が高く、乾燥から肌を守る化粧品に配合されます。水分をしっかり守って、皮膚に柔軟性と、弾力を与えます。

 化粧水、乳液、クリーム、美容液、基礎化粧品、ヘアトニック、育毛剤などに使われます。水に溶けやすくアルコールには溶けにくい性質です。

 白色結晶や結晶性粉末です。

 半合成の水溶性ポリマーで、水溶性セルロース誘導体の一種です。セルロースにモノクロロ酢酸ナトリウムを加えて製造されます。別名カルボキシメチルセルロースナトリウム。

 水に溶けると粘性の液状になります。結合剤、乳化安定剤、皮膜形成剤、親水性増粘剤、粘度調整、感触改良、泡の安定性などを目的に配合されています。ほかの保湿成分との組み合わせにより、相乗的な保湿効果が得られます。

 乳液、クリーム、美白クリーム、パック、ファンデーション、コンパクトパウダー、コンパクトルージュ、シャンプー、頭髪用化粧品んなどに使われます。

 白色の粉末、粒、または繊維状でにおい、味はありません。アレルギーの報告があります。

ダイズエキスはマメ科植物のダイズの種から抽出されたエキスです。

保湿効果、皮膚細胞の活性効果、美白効果、抗炎症効果、皮脂腺抑制効果によるにきび防止、無駄毛を防ぐ効果があり、また、感触改良剤、乳化安定剤としても使用されます。

ヘアローション、育毛剤、シャンプー、ボディケア製品などに使われています。

成分にはイソフラボン(フラボンステロン)、糖類、サポニンなどが含まれています。イソフラボンにはエストラジオール(卵巣ホルモン)と同じ働きがあり、加齢によるトラブルを防ぎ、うるおいのある肌を作る製品に適しています。

ダイズステロールは植物界に広く分布しているステロール(炭化水素)類です。別名フィトステロール。植物油の脱酸工程で得られるガム質を精製して作ります。

油剤、乳化剤として使われます。コレステロールとよく似た性質を持ちます。水に溶けず、油脂類に溶けます。液体油に溶かして角質層になじませると、すんなりなじみ、水分の蒸発をしっかり防いで乾燥から肌を守ります。乳化の安定性を高めるためにも使われます。

乳液、クリーム、美白クリーム、基礎化粧品、頭髪用化粧品に配合されています。

白色の結晶性の粉末で、においはほとんどありません。アレルギーの報告があります。

 ダイズを原料としたバイオ成分で、グルタミン酸のポリペプチドと果糖のポリマーの混合物です。

 油剤、親水性増粘剤、乳化安定剤であり、保湿成分です。肌に必要なうるおいを長時間保つ特徴があります。また女性ホルモンのイソフラボンが多く含まれ、アンチエイジングを目的とした化粧品に配合されています。

 化粧水、美容液などに使われる化粧品成分です。

滑石」という柔らかい結晶性鉱物物を粉末にしたものです。白粉やメークアップ下地、天花粉などに古くから使用されていました。

 増量剤、吸着剤、抗ケーキング剤、不透明化剤、研磨、スクラブ剤として配合されます。肌に塗ると、サラッとした感触ですべりが良く、吸着力も強い。保水性もよく、肌にうるおいを与えます。油にもなじみやすい性質です。粉白粉、ファンデーションなどの肌への伸びやすべりを良くするために配合されます。ベビーパウダー、ボディパウダーにも多く配合されます。洗顔料、パックのベース、乳液、アイシャドウ、口紅などにも使われます。

 主成分は含水ケイ酸マグネシウムです。原石の産地や粒子の大きさによって、粉体の色や性質、用途が変わります。粒子径が大きいほどすべりが良く、透明感があり、フェイスパウダー類に、小さいものがアイシャドウなどに配合されています。

 薄い板状の結晶です。アレルギー、発ガン性の報告があります。

 石灰やセメントの原料となる白色結晶の粉末です。炭酸カルシウム。

 研磨、スクラブ剤、緩衝剤、増量剤、不透明化剤、口腔ケア剤として使われます。多孔質なので、水や油剤を含ませたり、香料を含ませて保香剤として用いたりできます。皮脂を吸収するので、化粧くずれをふせぐ目的で、白粉や粉体系ファンデーションに配合されています。歯磨きなどの研磨剤としても使われています。

 メイクアップ化粧品にも使われます。

 アレルギーの報告があります。

 天然に存在しない合成セラミックです。ホウ素および尿素の混合物を過熱合成して作られます。結晶が六方晶の層状構造をしています。

 潤沢剤、顔料として、ファンデーション、パウダー類、アイメイク化粧品に配合されます。

 なめらかで、光沢があります。伸びも良く、肌に負担感のないフィット感を与えます。マイカやタルクよりカバー力が高く、光を拡散させて明るくソフトフォーカスに仕上げます。

 白色の微粉末です。皮膚に対する刺激性はほとんどなく、経口毒性も少なく、安全性の面でも非常に優れています。

 アカバナ科の植物マツヨイ草(月見草)の同属植物の種子から取れるオイルです。古くから医薬用・化粧品原料、食用などに幅広く使われてきました。

 化粧品には油剤、皮膚コンディショニング剤として使われます。炎症を抑制し、かゆみを沈めるため、皮膚保護・にきびの予防や保湿・しわ防止など目的で配合されています。肌へのなじみが良く、柔軟効果に優れています。

 化粧水、乳液、クリーム、美白クリーム、石けん、メイクアップ化粧品、シャンプー、リンスに使われます。

 主要成分のγ‐リノレン酸は免疫を高めるための重要な生体成分で、肌の抵抗力を高めます。バイオ技術によって、γ‐リノレン酸の比率を高めた原料も供給され始めています。

 淡黄色の透明の液状油脂でわずかに特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。

テトラオレイン酸ソルベス‐30はポリオキシエチレンソルビトールのオレイン酸テトラエステルです。

各種の油に対して優れた乳化力を持つ、非イオン性界面活性剤です。

乳化作用、可溶化作用、分散作用があり、比較的水になじみやすい性質で、品質を安定に保つために化粧品成分として全般に利用されています。

石けん、シャンプー、リンス、乳液、クリーム、メイクアップ化粧品、頭髪用化粧品に使用されています。

 ナス科の植物の唐辛子の果実から、取られるチンキ剤(エタノール溶液)です。

 強力な血行促進効果があり、育毛剤、皮膚刺激剤、毛根刺激剤、止痒剤として使われます。

 ヘアトニック、ヘアローション、育毛剤、トリートメントなどの頭髪用化粧品に配合されています。成分として、辛味成分のカプサイシンを中心に、β‐カロチンやルテインを含んでいます。果皮の色素はカプサンチンです。

 黄赤色の透明な液体です。皮膚刺激性が強いので、皮下のチンキ剤と併用した場合には配合量が規制(合計1%以下)されています(ネガティブリスト)。

 旧指定成分で、アレルギーの報告があります。

銅クロロフィリンNa(ナトリウム)は植物の持つ葉緑素クロロフィルに由来する色素です。緑色植物から抽出されたクロロフィル分子の、マグネシウムを銅とナトリウムに置換し、さらに水酸化ナトリウムで加水分解して作られる物質で、天然のものより安定しています。

化粧品成分として慣用されている「クロロフィル」は銅クロロフィリンNaです。
クロロフィルは水に溶けにくいのですが、銅クロロフィリンナトリウムは水溶性です。

銅クロロフィリンNaは緑色の天然色素として用いられます。
使用pH域によって色調と安定性は変化します。アルカリ性で安定した深緑色となります。 タール系着色剤と比較すると色は薄いです。
また脱臭作用や抗菌作用、歯肉炎を予防する働きがあります。

石けん、チューインガム、歯磨き、マウスウォッシュなどに使われています。
石けんはアトピー体質の人に評価されています。

医薬品、食品、日用化学工業などの着色料にも使用されています。

青黒~緑黒色の粉末で、においはないか、わずかに特別なにおいがします。

 液状のフッ素オイルです。高分子でも安定性のある性質の合成ポリマーです。

 傷口などの保護剤として使われます。化粧品ではファンデーションなどに使用されています。はっ水、はつ油皮膜を形成し、製品が汗や皮脂によって落ちることを防ぎます。皮膜は皮膚呼吸を妨げません。

 パーフルオロではじまる化粧品成分はすべてフッ素化合物です。

バクガエキスは、イネ科植物の麦芽から抽出して得られるか、エタノールで抽出して得られるエキスです。

保湿剤、保護剤、皮膚コンディショニング剤として使われます。乳液、クリーム、石けん、シャンプー、リンス、頭髪用化粧品などに配合されています。

バクガエキスの成分にはジアスターゼ(デンプン糖化酵素)や糖類が含まれています。

バクガエキスは、淡褐色~茶色や褐色~暗褐色の粘性の液体です。特異なにおいがあります。

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