2009年8月アーカイブ

ハチミツは、ご存知の通りミツバチが巣に集めた花の蜜を採取し、精製した食品です。

ハチミツは、保湿効果に優れているので、保湿剤、保水剤、湿潤剤として化粧品に配合されています。収れん、消炎作用もあり、また、乳液などには増粘剤もかねて使われています。

化粧水、乳液、保湿用のパックや唇のあれを防ぐ美容液、クリーム、マッサージクリーム、石けんなどに使用されます。

ハチミツの成分の80%を糖類が占め、果糖、ブドウ糖が主成分、そのほかショ糖、麦芽糖などが含まれます。

これが乾燥した肌にうるおいを与えます。残りの成分はわずかずつですが、蟻酸、乳酸、リンゴ酸などの有機酸、ビタミンB群、ジアスターゼなどの酵素、アセチルコリンなどが含まれ、これらが肌をなめらかにします。

糖分が高いために微生物の繁殖を抑えることに加え、グルコン酸による殺菌、抗菌作用などがあり、 それらには花粉中の芳香成分との相乗効果もあるといわれています。

淡黄色~浅黄色の粘性の液体です。

白金ナノコロイドとは、白金を2ナノメートル(ナノは10億分の1メートル)という極小の粒径にした素材です。塩化白金水溶液を還元して作られます。

表示量の98%~105%の白金を含みます。

白金の触媒作用によって、皮膚表面や腸内の活性酸素を除去する抗酸化作用があるといわれています。

活性酸素はたるみやシワなどの老化をはじめ、ガン、動脈硬化、心臓病、糖尿病などの原因とされています。

化粧品成分としての白金ナノコロイドは、たるみやシワを改善する美容液や、日焼けやシミを防止する基礎化粧品(化粧水・乳液・美容液・クリームなど)広い範囲に応用されています。

従来、抗酸化作用があるとされる素材は、特定の種類の活性酸素しか除去できず、また、一度活性酸素を除去する役割を果たすと作用は失われてしまうのに対し、白金ナノコロイドは、すべての活性酸素を除去する効果があり、体内にある限り半永久的に働きます。

他にマイナスイオンを発生する性質もあります。体が持つ電気的な生理活性機能の維持を促し、マイナスイオンの受容体である血液を含む細胞や皮膚表面の保護、活性化をはかり、健康を維持するといわれています。

コロイドの分散粒子は半透膜を通らないことから、分散媒である白金が皮膚や腸から体内へ吸収されることはなく安全とされています。

白金ナノコロイドは、味もないので商品化しやすいことから健康食品や、食品添加物として飲料水、ガムなどにも使われます。

 タンパク質分解酵素です。パパイヤ科の植物、パパイヤから抽出、精製されたエキスで、水に溶けて酵素活性を発揮します。

 角質細胞のたんぱく質を分解して、古い角質を除去し、皮膚を滑らかにします。毛穴にたまった角栓を除く目的の洗浄剤やパック、しみ、そばかすやにきび用の製品になどに配合されています。

 化粧水、クリーム、クレンジング、洗顔料、石けん、パック、美白クリーム、シャンプー、リンスなどに使われます。

 白色~淡黄色の粉末で、特異なにおいがあります。

ハマメリスエキスはマンサク科の植物アメリカマンサク、英名ウィッチヘーゼルの葉、樹皮をエタノールなどで抽出して取られるエキスで、化粧水などに古くから使用されてきました。

収れん、消炎、創傷治療、酸化防止などの効果があり、肌を引き締めキメを整える目的や肌あれ防止目的で配合されています。鎮静、防腐効果もあります。

成分にはハマメリスタンニン、サポニン、フラボノイドなどが含まれています。ハマメリスタンニンには紫外線やストレスで体内に生じる活性酸素抑制作用があり、アンチエイジング化粧品にも配合されています。

化粧水、クリーム、UVケア化粧品、美白クリーム、基礎化粧品、ファンデーション、アフターシェービングローションなどに使われています。

無色~暗赤褐色~褐色の透明な液体で、わずかに特異なにおいがあります。

ハマメリス水とは、マンサク科の植物アメリカマンサクの小枝や樹皮、葉を蒸留して作られた芳香蒸留水(フローラルウォーター)です。ウィッチヘーゼルウォーターとも。蒸留ではなく、エタノールなどに浸して抽出するとハマメリスエキスとなります。

ハマメリスは学名の一部で、日本名をアメリカマンサク、英名をウィッチヘーゼルといいます。原産はアメリカ東部、カナダ、メキシコでやや湿度の高い森林に分布しています。

ハマメリス水には優れた収れん作用があり、皮脂の分泌をコントロールする作用があるため、にきびなどのトラブルに対し効果があります。オイリー肌の人のスキンケアに向き、テカリを防いでくれます。

抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用を持ち、ストレスや紫外線によって生じる有害物質を抑制し、たるみ・衰えの気になる加齢肌や湿疹・かゆみ・炎症など、さまざまな皮膚のトラブルに効果が期待できます。

また、化粧品以外では、止血作用があるため、軽い傷や虫刺されに効きます。筋肉・静脈瘤の痛みや目の炎症にも有効です。
アメリカの先住民は薬として傷や皮膚の炎症の緩和に利用していたと伝えられています。

ひきしめ効果を期待してさまざまな化粧水に配合されています。にきび肌用の化粧水や収れん化粧水、ふき取り化粧水、ほか日焼け止め製品やシェイビング製品等に使用されています。
手作りのローションやクリームなどの材料の水の代わりに利用できます。

成分としてサポニンなどを含みます。
ハマメリスエキスにはタンニンが含まれ、タンニンは収れん作用を持ちますが、ハマメリス水にはタンニンは含まれません。しかしながら同様の効果があるようです。

ほとんど透明で、ハマメリスの青々しいにおいがあります。

 石油原油を蒸留し、精製したもので、一般的にはロウソクのことです。また希少ですが、ミツロウやハゼ、米ぬかなどから取れる天然系のものもあります。

 油剤、保護剤、親油性増粘剤、融点調整剤として使われます。酸化変敗することなく、乳化しやすい特質を持ちます。温度によって、硬くなったり柔らかくなったり、形状が左右されます。

 油性ファンデーションやスティック状の口紅、チック類など、練って溶かして固める製品に使われます。油性製品の硬さを調節したり、肌への感触を改良するためにも配合されています。

 クリーム、美白クリーム、ファンデーション、アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ、口紅、リップクリーム、 脱毛剤、エステでのパラフィン浴などに使わる化粧品成分です。

 主成分は飽和炭化水素です。白色のやや透明な結晶性の個体です。

 発がん性、弱いですがアレルギーの報告がある化粧品成分です。

パラベンは、パラオキシ安息香酸エステルの総称です。化粧品に使用されるもっとも一般的な防腐剤です。具体的にはエチルパラベン、メチルパラベン、ブチルパラベン、ベンジルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、イソブチルパラベンがあります。現在は全種表示になっています。

抗菌作用の強さはベンジル>ブチル>プロピル>エチル>メチルの順です。併用で相乗効果を増し、少量で防腐力を増します。

無色の結晶、または白色の結晶性粉末で、匂いはないものやわずかにあるものがあります。

旧指定成分です。アレルギー、発がん性の報告があります。環境ホルモンの疑いがあります。配合量の上限は1%までとなっています(ポジティブリスト)。メチルパラベンには、紫外線があたると皮膚の細胞の老化を進める作用がありシワやシミにつながる可能性があります。サリチル酸や、安息香酸に比べると毒性、皮膚刺激は少ないとされています。

 ビタミンAの誘導体です。合成パルチミン酸レチノールや、それに植物油を加えたものです。

 皮膚コンディショニング剤として使われます。ビタミンAには表皮細胞の活性や保護作用があります。乾燥して角化異常を起こした皮膚やにきびの治療のために医薬品としてよく使われています。

 化粧品にはにきび予防、アンチエイジングを目的に使用されます。

 化粧水、乳液、クリーム、美容液、頭髪用化粧品などに使われます。

 淡黄色~黄赤色の固体、またはオイル状の物質です。アレルギー、発がん性の報告があります。

 ビタミンB群のひとつ、パントテン酸(ビタミンB5)のアルコール型誘導体です。

 皮膚の細胞を活性化させる作用があります。特に毛髪の成長を促進させるので、養毛・育毛、脱毛・カユミ防止、抗白髪効果を期待して頭髪用化粧品に配合されています。肌に対しては肌あれ、小じわ、日焼けを防ぐ効果をもたらします。

 ヘアローション、ヘアコンディショニング剤、育毛剤、シャンプーリンス、コンディショナー、乳液、美白クリーム、洗顔料などに使われています。

 粘性の無色の液で、わずかに特異なにおいがあります。

ヒアルロン酸は哺乳動物の結合組織に分布している代表的なムコ多糖類で、哺乳動物の結合組織に分布してます。1934年にメイヤーらにより牛の眼のガラス体から分離されました。鶏冠、臍帯などから良質のヒアルロン酸が作られますが、最近では乳酸菌や連鎖球菌により大量生産されています。

ヒアルロン酸は関節、皮膚、硝子体、脳など広くに見られ、水分をたっぷりと保つ成分として大切な役割をしています。分子の中に1gの中に6000㏄と多量の水分を含むことができます。関節部分では、骨と骨の接触をなくして動きを滑らかにするクッション的な役割を果たし、目の角膜ではドライアイを防ぎます。

皮膚においては、湿潤性と柔軟性を保ち、外からの力と細菌感染を防止しています。ヒアルロン酸は、年齢とともに体内での生成が減少してきてしまいますが、真皮の組織から水分を豊富に含むヒアルロン酸が減少すると、皮膚にハリや瑞々しさがなくなり、シミやシワができやすくなります。

ヒアルロン酸は強力で優れた保水性、浸透力を持つ保湿剤として化粧品に配合されています。また使用感をよくする水溶性増粘剤としても使用されています。皮膚によく吸収されて伸びがよく、べとつかず、角質層の水分量を高める効果があります。また、空気中の湿度に左右されることなく、その保湿性を一定に保つという特性があるのも他の保湿剤と大きく異なっている特長です。

さらにヒアルロン酸とグリセリンなど多価アルコールの併用による相乗効果(保湿効果および皮膚改善効果)を高めることが出来ます。

化粧品には、ヒアルロン酸ナトリウムの形で配合されています。

化粧品以外の分野では、医療において関節炎や角結膜上皮障害の治療薬、白内障・角膜移植手術時における前房保持剤として使用されています。

ヒアルロン酸のナトリウム塩です。水溶性の天然ポリマーです。ニワトリのトサカから抽出される、動物由来の天然のものと、微生物を使い、発酵技術によって生産されるバイオヒアルロン酸があります。

皮膚の真皮にも存在し、皮膚の水分保持能力の主役である成分です。ヒアルロン酸分子の中に非常に多量の水分を含むことができ(1gの中に6000㏄)、強力で優れた保水性、浸透力を持つ保湿剤として配合されています。また使用感をよくする水溶性増粘剤としても使用されています。

化粧水、乳液、美容液、クリーム、リップクリーム、など基礎化粧品、口紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、ほお紅、ファンデーションなどメイクアップ化粧品、ヘアカラー、パーマネント剤、シャンプー、リンス、トリートメント、頭髪用化粧品などに広く使用されています。

コラーゲン系などのほか保湿成分と組み合わせると相乗効果を得られることから、その方面での研究が進められています。

吸湿性は少ないので、環境湿度による影響は少ないようです。分子量が大きいため、安全性も高いとされています。

天然のものは白色~淡黄色の粉末で、バイオのものは無色の粘性の液体です。いずれもわずかに特異臭があります。

アレルギーの報告があります。

 ビタミンB群の一種です。ビタミンHとも呼ばれています。天然ではおもに卵黄から抽出されます。またシスチンやフマル酸などから合成されて作られます。

 免疫バランスを調整する栄養素であり、欠乏すると肌が荒れたり、フケが多くなったりします。化粧品では皮膚コンディショニング剤やヘアコンディショニング剤として、乳液、クリーム、頭髪用化粧品などに使われています。

 医薬品では皮膚疾患の予防と治療に使用されています。

 白色の結晶性の粉末で、においはありません。

 シソ科の植物のヒキオコシやクロバナヒキオコシの茎や葉から取られるエキスです。

 収れん性、保湿性、発毛促進、抗菌作用を持ち、きめの細かい肌に整えたり、血行促進効果や皮膚の新陳代謝を高める効果、アンチエイジング効果を目的に配合されています。

 石けん、基礎化粧品、シャンプー、リンス、頭髪用化粧品などに使われています。

 苦味のあるエンメインという成分を含んでいます。

 ヒキオコシの全草を乾燥させたものを延命草とよび、古くは健胃薬として服用されていました。

 淡青紫色や暗紫色です。

 リン酸カルシウムの一種です。アパタイトは燐灰石。水酸化カルシウムとリン酸を反応させて作られます。骨や歯の主要成分です。

 優れた生体適合性、骨親和性があり、人工歯根、人工骨等にも利用されています。歯の表面のエナメル質より少し柔らかい硬度のため、歯磨き用の研磨剤として適しています。フッ素に代る歯質強化剤として注目されています。

 化粧品では、増量剤、粉体、粉体改質剤、分離精製剤として使われます。パウダー状のやパウダー状のファンデーションやアイシャドウなどポイントメイク化粧品のベースや、形状保持のために使われています。洗い流しタイプのクリーム状パックにも厚みを出すために配合されています。

 ヒノキ科の植物のヒノキの樹皮などから取れる精油です。化学合成によっても作られています。ヒノキ油、ヒバ油などの中に存在します。

 ヘアコンディショニング剤、抗菌剤、香料として用いられます。抗菌力が強く、防腐剤として、また育毛効果やフケ・かゆみ防止の目的で石けん、美白化粧品、フェイスパウダー、育毛剤、頭髪用化粧品、デオドラントスプレーなどに使われます。

 アルコールに溶けやすく、フェノールに似た性質を持ちます。白色~黄色の結晶や結晶性の粉末、またはかたまり、ヒバ特有の香気があります。

 アレルギー、発がん性の報告があります。ポジティブリスト。

ヒマシ油はトウダイグサ科植物のトウゴマの種子の皮をはがし、圧搾して得られる液状の油脂です。

保護剤、油剤として使われます。柔軟効果に優れています。皮膚表面に保護膜を作り、乾燥を防ぎます。唇の粘膜との親和性が高く、口紅に、伸びや密着性を良くするために配合されています。界面活性剤の原料としても使用されています。

アルコールに溶けやすい性質で、エタノール含量の多いヘアトニックに使われたり、ほかに化粧水、石けん、ポマード、マニキュア、アロマテラピー用のキャリアオイルにも使われます。

主成分は脂肪酸のリシノール酸で、85~95%含まれています。アレルギーの報告があります。

キク科の植物ヒマワリの種子から採られた液状の油脂です。

油剤、保護剤、皮膚コンディショニング剤として使われます。柔軟効果、水分保持力、酸化防止効果があります。乾燥から肌を守る目的の化粧品に、ほかの植物油と混合して配合されます。

脂肪酸組成はオレイン酸、リノール酸、パルミチン酸でリノール酸の多いことが特徴です。 ビタミンEは大豆油やトウモロコシ油に比べると少ないです。ハイブリッドヒマワリ油はオレイン酸の含有が多いヒマワリ油です。

クリーム、美白クリーム、UVケア化粧品、サンオイルなどに使われています。

浅黄色~黄色の透明な液体です。

 ビタミンB6の化学名「ピリドキシン」の塩酸塩です。緑色植物や卵黄などに含まれています。

 生体内のタンパク質や脂肪の代謝に重要な役割を果たしています。不足するとさまざまな皮膚病の原因となることから化粧品にも配合されています。

 抗アレルギー作用、皮脂の分泌を抑え、にきびや肌あれの防止、皮膚炎、湿疹の予防などの目的で配合されます。

 化粧水、クリーム、美容液、ヘアトニック、育毛剤、トリートメントなどに使われます。

 白色~浅黄色の結晶や、結晶性の粉末です。においはありません。

 アレルギーの報告があります。

ピロクトンオラミンは頭皮を清潔に保ち、フケやカユミ、汗などの不快な臭いを防ぐ成分です。

殺菌作用、抗酸化作用、頭皮の脂が過剰に分泌するのを抑える効果があります。皮脂の酸化によって生じる過酸化脂質の生成を抑え、殺菌作用で微生物の繁殖を抑え、細菌等によって生成をする皮脂分解物の生成を抑えます。

また毛根細胞のアポトーシスを抑制して、脱毛を抑える効果が認められました。地肌を整えて、育毛剤をなじみやすくもします。

シャンプー、スカルプシャンプーに用いられることが多いです。

白色~微黄色の結晶性の粉末です。においはないか、わずかに特異な匂いがあります。

安全な化粧品成分です。

ピロリドンカルボン酸(PCA)はNMF(自然保湿因子)の成分のひとつで、もともと皮膚の抽出物のひとつとして発見されました。

皮膚が角質に変化する過程で、ケラチンタンパク質の加水分解によって生成したグルタミン酸、またはガンマ・グルタミルアミノ酸から酵素による脱水反応で作られます。そのため表皮中ピロリドンカルボン酸の97%は角質層にあります。大豆、糖蜜、野菜類などの植物にも含まれます。

ピロリンドンカルボン酸は、酸の形では吸湿性はありませんが、塩、特にナトリウム塩はきわめて優れた保湿性を発揮します。皮膚中にも塩の形で存在しています。

無臭の固体です。

 バラ科植物のビワの葉から取れるエキスです。油溶性ビワ葉エキスは、ビワ葉エキスを濃縮し、スクワランで溶解したものです。

 保湿、抗菌、消炎、収れん作用があり、あせもやにきび、肌荒れを防ぎ、キメを整える目的で配合されます。

 化粧水、乳液、クリーム、ヘアトニック、シャンプー、リンス、浴用剤などに使われます。

 成分には、ブドウ糖、ショ糖、果糖などの糖類、酒石酸、クエン酸などの有機酸類、ネロリドール、ファルネソール、ピネンなどの精油が含まれています。

 ビワ葉エキスは淡黄褐色~褐色の液体でわずかに特異臭があります。

 油溶性エキスは、淡黄緑色で透明な粘性の液体です。

ブクリョウエキスはサルノコシカケ科のキノコのマツホド(生薬名ブクリョウ)の表面の、黒い部分を除いた白く柔らかい菌核から取れるエキスです。

皮膚コンディショニング剤、エモリエント剤として使われます。保湿、消炎効果があり、肌をしっとりさせます。また皮膚を再生させる働きも期待できます。さらに利尿作用があるので、皮膚のリンパ循環を促進させ、むくみを予防する目的にも応用できます。

化粧水、乳液、クリームなどに使われています。

成分には多糖類のパキューマン、エプリコ酸、パキマ酸などのトリテルペン類、エルゴステロール、糖、無機物などを含んでいます。

淡黄褐色~淡褐色の透明な液体で、特異なにおいがあります。

 シリコーン油の一種です。合成ポリマーです。

 各種化粧品の原料となるさまざまなオイルの溶解を助ける働きを持ちます。配合しやすく、乳化しやすいので、多用されています。保護剤、消泡剤としても使われます。

 肌に対し、なめらかに伸びて広がり、ツヤのある保護膜を作り、水をはじきます。UVケア化粧品、サンケア製品、クレンジング、頭髪用化粧品、マッサージ製品などに使われます。

 アルコールに溶けます。無色~微黄色の透明な液体オイルで、においはほとんどありません。

 アレルギーの報告があります。

フェノキシエタノールは、グリコールエーテルというアルコールの一種です。玉露の揮発成分として発見されました。

水酸基およびエーテル基をもち、各種薬剤の溶剤になります。
緑膿菌に対して殺菌作用をもち、防腐剤、殺菌剤として使用されています。
パラベンやブチレングリコールなどと組み合わせて配合されることがあります。
香水の保留剤としても使用されます。

無色~淡黄色の僅かに粘稠な液体で、微かに芳香があります。
使用量は、製品中1%以内と制限されています。ポジティブリスト。

ブチルパラベンとは、パラオキシ安息香酸エステル=パラベンの一種で、パラオキシ安息香酸ブチルのことです。

防腐効果、殺菌効果があり、パラベン類の中で最も強い作用を持ちます。
かび、酵母、細菌に対して増殖を抑制します。
pHによる効果への影響を受けにくい特徴があります。

保存料、防腐剤として幅広く使われています。

入浴剤、化粧品、洗浄料などに使用されています。

パラベンは上限を1%として化粧品に配合することが認められています。

 ユリ科の植物、ナギイカダの根、茎から抽出されたエキスです。

 血行促進、皮膚洗浄、刺激緩和作用があり、皮膚コンディショニング効果、収れん剤として使われます。

 血管収縮作用があり、ホテリや赤ら顔など、血管の関係するトラブルを予防する製品に適しています。基礎化粧品、ファンデーション、シャンプーなどに使われています。

 成分として精油、サポニンなどを含んでいます。

 黄褐色~褐色の液体です。

 ブドウ科の植物、赤ブドウの葉からとられたエキスです。

 収れん効果、消炎効果、保湿効果があり、キメを整え、肌荒れを防ぐ化粧品に適しています。また、血行促進効果もあるので、クスミ防止用の製品や、育毛用の頭髪用化粧品に配合されます。

 タンニン、アントシアニン、糖類を含む化粧品成分です。

 ブドウ科の植物、ブドウの種子から抽出し、精製させて作る油です。

 リノール酸とトコフェロール(ビタミンE)が多く含まれ、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用に優れています。

 肌を柔軟にして保護し、健康な状態を保つエモリエント剤として使われ、保温効果もあります。また、軽くさっぱりした使用感から感触改良剤としても使用されています。

 化粧水、乳液、クリーム、トリートメントなどに使われています。食用オイルとしても使用され、グレープシードオイルの名で人気を集めています。

 淡黄色~黄色の透明な液体です。酸化に対して安定した油です。アレルギーの報告があります。

フラーレンは、炭素原子が多数つながってできた球またはチューブ状の炭素分子です。

フラーレンは最近話題の美白・アンチエイジング成分です。

活性炭のような吸着作用があり、老化の原因となる活性酸素などのダメージ物質を取り込んで消去することで、効率よく無害化します。

細胞死を防御して、しわの予防・改善、老化防止に働くなどアンチエイジング効果を導くほか、抗酸化力がメラニンの過剰生成を抑え、しみ・くすみ・ソバカスに対して有効に作用します。また皮膚細胞の脂肪取り込みを抑制してセルライトを予防する効果、毛穴引き締め効果も期待されています

さらにフラーレンにはビタミンC・Eに似た働きもあり、効果はビタミンCの約125倍もあるとされています。

ローション、美容液、日焼け止めなどに使用されています。

フラーレンは従来、難溶性で使用が難しかったのですが、高度精製した生体適応型水溶性フラーレン(別名:ラジカルスポンジ)の開発により、化粧品成分としての応用が可能になりました。

フラーレンが期待どおりの美容効果を発揮するには、1%以上の濃度が必要だとされています。

 胎盤から抽出したエキスです(英語で胎盤をプラセンタといいます)。豚、羊、牛の胎盤から精製水で抽出されて作られます(現在は牛からのものは使われていません)。

 皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤、保湿剤、細胞賦活剤として使われます。保湿効果や皮膚の血行促進効果、新陳代謝作用を持ち、頭髪脱毛などのトラブルを防ぎます。また代謝を高めることで、メラニンを排出し、日焼けによるしみ、そばかすを改善し、色素沈着を防ぐ効果があります。

 化粧水、クリーム、美容液、美白化粧品、薬用化粧品などに使われます。

 成分には、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、パントテン酸などの多種のビタミン類、アルギニン、シスチン、グルタミン酸、セリンなどのアミノ酸類、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラル類、コレステロール、酵素、デオキシリボ核酸などが含まれています。

 天然ポリマーです。グルコース(ブドウ糖)が規則正しく約1000個程度つながった水溶性の多糖類です。黒酵母菌を発酵法で培養したものです。温度に関わらず水によく溶けます。

 保湿性にすぐれ、造膜性、増粘性、接着性を持ちます。保湿剤として水分蒸発を防ぎ、潤いのあるしなやかな肌にする目的で配合されます。

 また、化粧品の感触改良や機能性を高めるためにも使われます。

プロピルパラベンとは、パラオキシ安息香酸エステル=パラベンの一種で、パラオキシ安息香酸プロピルのことです。

静菌作用が強く、非常に広範囲の微生物に対し有効な防腐成分です。
単独での使用より他の防腐効果成分と併用で用いることで、効果が更に高まります。

安全性が高く、皮ふ刺激が低いため化粧品全般に使われています。皮膚刺激や過敏症も少ないとされています。

パラベンは上限を1%として化粧品に配合することが認められています。

 天然ポリマーです。柑橘類、リンゴ、ナシ、ブドウなどの果実やニンジン、豆類などの野菜に含まれている多糖類です。

 ゲル化する性質から、親水性増粘剤として、粘性や硬さを調節するため、さまざまな化粧品に配合されます。結合剤、保湿剤、乳化剤、乳化安定剤としても使用されています。

 ガラクツロン酸やメチルガラクツロン酸などの糖から構成されています。水には溶けますがアルコールには溶けません。アルカリに対してはゲルが不安定になるので注意が必要です。

 食品分野ではジャムを作るために欠かせない成分です。

 白色~灰白色の粉末で、においはない化粧品成分です。

 天然アミノ酸の誘導体です。サトウダイコン、綿実、キノコなどの植物やエビ、カニ、タコなどから取られます。

 陽イオンと陰イオンの両方をもちあわせた天然の両性界面活性剤になります。保湿、湿潤剤、ヘアコンディショニング剤、保水剤として用いられています。

 吸湿性と保湿性が高く、浸透性に優れ、髪や肌に柔軟・弾力性とうるおいを与えます。髪に吸着しやすく、またマイルドな洗浄効果、静電気の帯電を防止する効果があるので、仕上げの髪をしっとり整える目的で、洗浄剤やヘアケア剤に配合されています。

 化粧水、乳液、クリーム、ボディケア製品、ヘアスプレー、シャンプー、コンディショナー、ジェル状化粧品に使われています。

 安全性の高い成分です。

 ウリ科植物のヘチマの葉や茎から得られるエキスです。

 消炎、保湿、収れん効果があり、乾燥から肌を守り、うるおいを与える目的で配合されている化粧品成分です。

 成分にはサポニン、糖類が含まれています。サポニンは植物界に広く存在し、石けんの泡をつくります。

 昔から化粧水として使われてきた「ヘチマ水」は、ヘチマの生の茎から流れ出た液体を精製したものです。成分はサポニンとさまざまな塩類です。保湿効果に優れ、化粧品成分のヘチマエキスと同じように配合されています。

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