2009年10月アーカイブ

酸化亜鉛は、別名を亜鉛華とも言います。酸化チタンほどではないですが、被膜作用、紫外線遮断作用がありUV‐Aを拡散させます。

透明感のある白色の顔料としてメイクアップベースや白粉、ファンデーションにも使われます。収れん作用や消炎作用があり、カーマインローション、ボディーパウダーなどに使われます。防腐性もあり、増量剤、保護剤としても使われます。ほかクリームやマニキュア、メイクアップ製品などに使われます。

天然ものとしてニュージャージーに紅亜鉛鉱が産出します。また、炭酸亜鉛を熱分解する湿式法、可溶化亜鉛溶液から化学的に合成する湿式法(ドイツ法)、亜鉛鉱石を強く熱して酸化させ合成する乾式法(フランス法)などの方法で工業的に合成されます。

医薬用の軟膏やチンク油として皮膚疾患に使われます。効き目は穏やかで軽い症状に適し、長期に使っても安心です。

白色の微細な粉末で、においや味はありません。

酸化チタンは白色の顔料です。イルメナイト鉱やチタンスラグを、塩素や硫酸で処理した後、抽出などを行い、化学処理をして製造されています。

着色剤、不透明化剤、散乱剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、紫外線防御剤など、化粧品にも多用されています。光の屈折率が非常に高く、被覆力や着色力があり、皮膚の凹凸をカバーします。ファンデーションのカバー力を出すために欠かせない成分です。

パック、乳液など基礎化粧品、UVケア製品、ファンデーション、フェイスパウダー、などのベースメーク、アイシャドウ、アイライナーなどのメイクアップ化粧品に使われています。

安全性や密着性、均一な化粧膜をつくり、カバー力を高めるために表面をケイ酸や酸化アルミニウムなどで処理したり、塗りすぎて重い感じの厚化粧にならないための軽量化など、各メーカーの技術競争が激しい領域です。

高価なため酸化亜鉛と混ぜて使うことが多いようです。紫外線遮断効果は酸化亜鉛よりも高いです。微粒子酸化チタンは、より透明感と紫外線遮断効果に優れているので、高SPF商品の主要原料となっています。

アレルギー、発がん性の報告があります。

酸化鉄は鉄の酸化物(さび)の総称です。

最も代表的な顔料で、化粧品に色をつける成分として、伝統的に使われてきました。

ベンガラ(暗赤色~赤褐色)、黄酸化鉄(橙黄色)、黒酸化鉄(黒)の三種類があり、色調は、製造時の温度、濃度、pHや粉末の粒子の大きさに左右されます。これらをブレンドして顔料とします。

アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、アイブロウ、口紅などに使われます。とくにファンデーションには欠かせない原料で、赤と黄を混ぜ、少し黒を加えることで肌色を作ります。

耐光性、耐熱性、耐薬品性に優れます(黒酸化鉄は、やや酸に弱いです)。

サンザシエキスは、バラ科の植物のサンザシの葉、花、果実から取れるエキスです。

保湿、美白、収れん効果に優れ、乾燥やくすみを防いで、肌のキメを整えます。

化粧水、クリーム、シャンプー、リンスなどに配合されています。

サンザシエキスは成分にフラボノイド、ビタミン類(特にビタミンC)、精油成分を含んでいます。

褐色の液体でわずかに特異臭があります。

シアノコバラミンとはビタミンB12のことです。バクテリアの発酵で生産されます。

皮膚コンディショニング剤、保湿剤として、健康な肌への回復や維持を目的に配合されます。暗紅色素材としても使われます。

化粧水、乳液、美容液、クリーム、UVケア化粧品、チーク、口紅など、幅広い範囲の化粧品に使われています。

ビタミンB12は悪性貧血を防ぐ働きを持ちます。

暗赤色の結晶または粉末です。水に溶けて、アルコールには溶けません。

シイタケエキスは、マツタケ科植物のシイタケの子実体(きのこ)の乾燥物から抽出したエキスです。

保湿作用、美白作用に優れ、血行促進作用、脱毛予防効果があります。肌にうるおいを与え、健康な状態を維持します。

化粧水、乳液、クリームなどの基礎化粧品に配合されています。

シイタケエキスにはビタミンD前駆物質のひとつであるエルゴステロールなど、重要な栄養成分が多く含まれています。香りの成分はレンチオニンです。

淡褐色から黒褐色の液体で、わずかに特異なにおいがあります。

ジオウエキスはゴマハノグサ科の植物のジオウの根からとれるエキスです。

ジオウエキスは保湿効果に優れ、皮膚を柔軟にし、細胞を活性化させます。加齢や、環境による肌の乾燥に対しても効果があります。洗顔料、乳液、クリーム、美容液、パックなどに使われます。

成分には多種類のイリドイド配糖体、マンニトール、糖類、アミノ酸、リン酸などが含まれています。

淡褐色から黒褐色の透明で粘性の液体です。わずかに特異なにおいがあります。

アレルギーの報告があります。

ジグリセリンは多価アルコール類のグリセリンの脱水縮合した液体です。

保湿剤、湿潤剤、保水剤として使用されています。化粧水など基礎化粧品に使われています。樹脂や合成界面活性剤の原料としても使われています。

ジグリセリンには少量のグリセリンやポリグリセリンが含まれています。

無色透明な粘性のある液体で、においはほとんどありません。

シクロデキストリンは非還元性のオリゴ糖です。デンプンをシクロデキストリン構成酵素で分解して作ります。

シクロとは「環状」の事で、グルコースの分子がリング状につながった構造になっています。リングの空洞内部に香料や油溶性の成分などの物質を取り込む性質があり、分子レベルのカプセルとしての働きを持っています。

水溶性、揮発性、光分解性が不安定な化粧品原料を、安定した状態で配合するためや香料の保香性を高める目的で使われたりしています。吸着剤、キレート剤、可溶化剤、乳化剤、起泡性、脱臭などの働きがあります。

化粧水、乳液、クリ-ム、美容液、パウダー、シャンプーなどに使われます。

リングを構成する分子の数によって、○‐シクロデキストリンとよび分けられます。
α‐6個 β‐7個 γ‐8個 δ‐9個 となります。

白色の結晶、または結晶性の粉末です。においはありません。

シクロメチコンは合成ポリマーです。シリコンオイルの一種です。

オイルフリーの製品にオイルのかわりに入れられます。粘度が低いため油性でもべたつかずさらっとした感触です。エモリエント剤、ヘアコンディショニング剤として、シリコンレジンやシリコンゴムの溶剤、ヘアコンディショニング剤、滑剤、噴射剤として使われます。分子の大きさにより性質は異なります。

徐々に揮発することが特徴です。肌に塗ったあと揮発することでオイル分が次第になくなっていき、さっぱりとした感触が得られます。髪や毛髪の表面にオイルを長い時間付着させないためにも使用されます。他の成分によるベタツキを防いで肌に対する製品の伸びを良くします。

シクロメチコンは撥水性がよいことから、ウォータープルーフタイプ製品に使われ、汗による化粧崩れを防ぎます。

シコンエキスはムラサキ科植物、ムラサキの根から取られたエキスです。

天然色、肌荒れ、にきびを防ぎます。UV防御作用や、真皮の再生を促す効果があり、皮膚疾患用の外用薬に配合されています。

化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、美顔器用のジェルなどに使われます。ヘナと併せて髪を自然に黒く染めるヘアカラーにも使われています。

シコンエキスはシニコンなどのナフキトニン誘導体、アセチルシニコン、アラントインなどの成分を含みます。

褐色~赤紫色、または暗紫色の液体や練状、わずかに特異なにおいがあります。

シスチンは硫黄を含んだアミノ酸(含硫アミノ酸)です。含流アミノ酸は多くのタンパク質中に含まれている成分です。特に毛髪、爪、皮膚の角質層などを構成するタンパク質のケラチンに大量に含まれてます。

ヘアコンディショニング剤、育毛剤、保湿剤、還元剤として使われます。角質層、毛髪のキューティクルを保護します。

シスチンは水やアルコ-ルにはほとんど溶けませんが薄い酸やアルカリ水溶液には溶けます。

化粧水、乳液、クリーム、石けん、パック、UVケア化粧品、基礎化粧品、シャンプー、リンス、頭髪用化粧品などに使われています。

白色の結晶、または結晶性の粉末です。アレルギーの報告があります。

ジステアリン酸グリコールは合成界面活性剤です。アルコールの1種、エチレングリコールと脂肪酸のステアリン酸から作られます。
  
おもに乳化安定剤、親油性増粘剤としてクリームの粘性を高めたりするのに使われます。補助成分として配合されるので、配合量は乳化成分全体の1割程度です。しかしその存在が製品の鍵を握ることも少なくありません。また、パール化剤としてシャンプー、リンスにパール光沢や乳濁を与えたり、保護剤、不透明化剤としても使われます。

ジステアリン酸グリコールは上記のほか化粧水、乳液、パック、洗顔料、石けん、ファンデーション、フェイスパウダー、チーク、アイシャドウ、コンディショナー、頭髪用化粧品に使われます。

微黄色の粉末や粒、またはかたまりで、わずかに特異なにおいがあります。

システインは硫黄を含んだアミノ酸(含硫アミノ酸)の一種です。シスチンが還元されてシスチン結合が切れた形での物質です。特に毛髪、爪、皮膚の角質層などを構成するタンパク質のケラチンに多量に含まれてます。また、重要な還元性生体成分のグルタチオンの構成成分でもあります。

システインパーマネント液の第一剤の主成分として使われます。ヘアコンディショニング剤、酸化防止剤、還元剤の働きがあります。製品そのものを酸化による変質から守ります。

アレルギーの報告があります。

シソエキスはシソ科植物のシソや近縁植物(アオジソ、チリメンジソ)の葉や花から取られるエキスです。

シソエキスには収れん、消炎作用があるので肌のキメを整え、乾燥から肌を守るための製品に使われます。美白作用や抗酸化作用もあります。近年、抗アレルギー作用があることがわかり、アトピー肌や敏感肌用の製品に配合されはじめています。

化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、石けん、基礎化粧品、入浴剤などに使われます。

ぺリラアルデヒドやα‐リモネンなどの精油成分や、カフェ酸、ロズマリン酸を含んでいます。精油成分は、シソ特有の芳香の元で、気分を爽快にさせます。

淡黄褐色か赤褐色の透明な液体です。

 ヒトの胆石中に発見されたステリンの一種です。コレステロールに水素を添加して合成されます。
  
 皮膚コンディショニング剤、エモリエント剤、乳化助剤の働きをします。柔軟効果が高く、保湿作用があります。乾燥から肌を守りしなやかにします。乳化物の安定性を高める作用もあります。

 化粧水、乳液、クリーム、養毛料などに使われます。
 
 白色の粉末でにおいはありません。

合成ポリマーのシリコンオイルです。オイルに溶解し、特にアルコール系溶媒には良く溶けます。

 肌への感触がなめらかな特性から乳化剤として広い範囲の製品に配合されています。収れん作用、潤滑作用、つやを出したり、白さを際立たせたりする光沢作用があります。撥水性被膜剤、消泡剤、保護剤としても使用します。

 乳液、クリーム、メイクアップ化粧品、頭髪用化粧品などに使われます。

 無色~微黄色の透明な液体で、においはほとんどありません。

 アレルギーの報告があります。

 シリコン樹脂の粉末から作られる合成高分子(ポリマー)で、ジメチコンとケイ酸の混合物です。

 消泡効果、撥水効果、ツヤ効果、油性効果を期待して配合されています。消泡効果は強力で、食品をはじめさまざまな分野で使用されています。

 乳液、クリーム、マスカラ、アイブロウ、チーク、口紅、リップクリーム、リンス、頭髪用化粧品などに使われます。

 淡灰色で半透明な粘性の液です。

 アレルギーの報告があります。  

 シリコーンオイルの代表的なものです。化粧品に用いられるのオイル類とは性質が大きく異なっています。

 撥水性が強く、耐水性の強い被膜を作り、化粧を水や汗によってくずれにくくします。ベタツキ感が少なく、さらさらした感触が得られ、すべりをよくする感触調整作用があります。乳化物を作るときにできる泡を消す消泡剤、皮膚や毛髪に成分が広がるのを助ける働き、溶剤、保護剤などさまざまな用途で用いられている原料です。

 油分を配合するあらゆる製品に使用されています。オイルに溶けにくい性質を持っています。乳液、クリーム、美容液、ファンデーション、メイクアップ化粧品、ヘアスプレー、整髪剤、コンディショナーなどに使われます。

 無色透明な液または粘性の液体で、においはほとんどありません。

 シリコン系ノニオン(非イオン)合成界面活性剤です。メチルポリシロキサンのメチル基の一部をポリオキシエチレンおよびオキシプロピレン基に置き換えて合成して作る合成ポリマーです。

 シリコン系オイルの乳化を助ける乳化剤です。ほかにエモリエント剤、ヘアコンディショニング剤、としても使います。皮脂に強い性質があり、耐水性のサンケア製品やメイクアップ製品にシリコン系オイルと併用されています。

 クリーム、ファンデーション、シャンプー、コンディショナーなどに使用されます。
 
 保湿、乳化分散作用をもつレシチン(大豆リン脂質)と一緒に配合されることもあります。

 バラ科植物のシモツケソウの花から取られるエキスです。 コンディショニング剤として使われます。

 消炎、収れん作用があり、肌荒れを防ぎ、キメを引き締める基礎化粧品に配合されています。

 成分には、サリチル酸配糖体、フラボノイド、タンニンが含まれています。

 植物界に広く分散している有機酸でフルーツ酸の一種です。ワイン製造のときにできる酒石を原料にしたり、マレイン酸やフマル酸を原料に酸化合成させて作ります。

 pH調整剤として使われます。皮膚の酸性保持作用もあります。収れん効果があるので、アストリンゼントローションにも使われます。クエン酸、リンゴ酸など、ほかのフルーツ酸と併せてケミカルピーリングの溶剤に配合されています。

 化粧水、乳液、リンスなどにも使われます。

 無色透明な結晶、または白色の結晶粉末で、においはありません。

 ショウガの根茎を乾燥させた「ショウキョウ」から取られるエキスです。ショウキョウエキス、油溶性ショウキョウエキス、ショウキョウチンキなどの種類があります。

 抗菌、皮膚刺激、抗酸化性作用を持ちます。皮膚コンディショニング剤、止痒剤にも使われます。血行促進効果があり、育毛やくすみ防止を目的とした化粧品に配合されます。皮膚細胞の活性化により加齢の症状に負けない肌を作る目的にも適しています。

 化粧水、石けん、パックなどの基礎化粧品、シャンプー、リンス、育毛料などの頭髪用化粧品に使われます。

 カンフェン等の精油成分や、辛味成分のジンギベロールを含みます。黄色~褐色の透明液体で特異臭があります。

 ショウキョウチンキは根茎中の可溶成分をエタノールで浸出したチンキ剤です。刺激があるためほかのチンキ剤とあわせて1%以下に配合量が規制されています。(ネガティブリスト)

 旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

 サトイモ科の植物のショウブの根から取れるエキスです。

 抗菌作用があるので、にきびや肌荒れを防ぐ目的で配合されます。血行促進、発汗作用があり、浴用剤に使われます。刻んだ根茎や葉が昔から浴用として使われていました。酒類の苦味成分にも使われ、口腔製品にも使用されます。美白作用もあります。

 アサロン、オイゲノールなどの精油が成分に含まれています。

 多孔質で大きな表面積を持つ、コロイド状の無水ケイ酸です。水晶やオパールと同様の化学物質で、岩石からとれる素材です。

 安定剤、感触改良剤、不透明化剤、親水製増粘剤、隠蔽剤、パール顔料、沈降防止剤、個結防止剤、粉末化剤、研磨、スクラブ剤として配合されています。合成ポリマーの原料にも使われます。

 吸水性が強く、皮脂や汗などを吸収します。粉体の大きさはいろいろで、大きいものが洗顔料のスクラブ剤として使われています。また歯磨きには研磨剤としてや、増量や増粘の目的で配合されています。
パウダー製品が湿気などによってかたまってしまうのを防ぐ(抗ケーキング剤)ために用いられています。
肌すべりをなめらかにし、化粧膜を軽く保ち、感触のよい被膜力や不透明にする働きを持ちます。微生物や酸化によって変化しにくいため、乳液の安定化剤にも使われます。

 乳液、クリーム、洗顔料、パウダー、ファンデーション、歯磨きなどに使われます。

 アレルギー、発がん性の報告があります。

シリル化シリカは、シリル化処理をした無水ケイ酸です。

粉状の無機化合物です。

吸油性が高く、皮脂吸収性能に優れています。油の粘度調整に役立ちます。また香料の保持にも使えます。

油のゲル化剤や増粘剤として使われます。また延展剤(延展=のびて広がる)や抗ケーキング剤、潤滑剤、表面処理剤として使われます。安定剤としてクリーム類に、バインダーとしてパウダー類に使用されます。

ほかに制汗剤、デオドラント、スキンケア化粧品、フレグランス、ヘアケア製品に使われています。

 蚕の繭からとれる繊維状のタンパクです。粉砕処理して粉末にして原料とします。製法には、酸/アルカリを用いて脆くさせる「粉砕法」と、酸/アルカリと酵素を用いて加水分解で液化してから乾燥させる「加水分解法」があります。

 アミノ酸組成が、人間の皮膚や毛髪を構成するアミノ酸組成比と似ているため、皮膚や毛髪に対してなじみやすい性質です。吸湿性、保湿性、放湿性に優れています。美容液に加えると、肌のキメを整えます。紫外線吸収作用があり、紫外線から肌を守る働きが期待できます。肌に光沢を与え、肌触り、色調、などの使用感を改善し、柔軟性、滑沢性を高めます。

 洗顔料、化粧石けん、乳液、クリーム、ファンデーション、パウダー、眉ずみ、アイシャドー、シャンプー、リンスなどに使用されます。

 白色または乳白色で、わずかに特有のにおいがあります。

 蚕から作られる絹繊維を化学処理して作られる溶液(エキス)です。

 皮膚や髪への吸着性、浸透性、保湿性、帯電防止性があります。

 基礎化粧品や、シャンプー、コンディショナーなどの頭髪化粧品に使われます。

 グリシン、アラニンなどのタンパク質が主成分です。微黄色の液体で、わずかに特異なにおいがあります。

 ZPTと略号で呼ばれることもあります。動物の血液や骨、コールタールの中にある環状化合物ピリジンの誘導体です。

 防腐剤、ヘアコンディショニング剤、殺菌剤として使われます。抗菌力、抗かび力に優れフケ、カユミを防ぐ目的でシャンプーやヘアローション、ヘアトニックなど頭髪用化粧品や、ローション、ベビーローションに使用されています。

 水に対して溶けにくいので、製品での沈殿状態に気をつけて処方する必要があります。白色~黄色の結晶性の粉末です。

 アレルギーの報告があります(ポジティブリスト)。環境ホルモンの疑いがあります。

水酸化アルミニウムは天然にはギブス石に存在する成分です。現在は合成して得られます。

白色の結晶粉末です。

粘膜を被覆保護し、収れん作用があるといわれています。肌にはりを与えます。

化粧石けん、歯磨き、ファンデーション、口紅、化粧水、乳液、クリームなどに使われています。
またメイク商品の色調調整に使用されています。

 代表的なアルカリ剤(苛性カリ)です。pH調整剤としても使われます。

 薄い水溶液は皮膚表皮を軟化させる作用があります。脂肪酸と結合させて石けんを作ったり、乳化剤としてクリーム、乳液などに使用されています。コールドパーマのアルカリ剤にも使用されています。

 濃厚な液は皮膚に対して強い刺激を与えたり、皮膚を破壊するので配合量には注意が必要です。パーマネントウェイブ剤は配合量が規定されています。

 白色の小球、または薄片や塊りで硬くもろい性質です。アレルギーの報告があります。

代表的なアルカリ剤です。いわゆる苛性ソーダです。

乳化剤、変性剤、アルカリ剤、pH調整剤として使われます。石けんや、アニオン(陰イオン)界面活性剤であるナトリウム塩の原料でもあります。石けんはステアリン酸やラウリン酸と結合させて作ります。

薄い水溶液は表皮を軟化させる作用があります。クリーム、乳液などに乳化剤として使われたり、さまざまな酸の中和剤としてもよく使われています。コールドパーマ液や、脱毛クリームのpH調整剤としても使用されています。

水には大変溶けやすいです。白色の小球、または塊り、断面は結晶性で硬くてもろい性質です。

アレルギーの報告があります。

 水素添加して得られる炭化水素の混合物です。

 油剤、溶剤、エモリエント剤、親油性増粘剤として使われます。化粧品のオイル成分に使われますが、単独で使うことはなく、ほかのオイルと併用されることがほとんどです。

 ねっとりと肌に張り付くような感触のオイルで、クリームなどの皮膚への密着度を高め、保護膜がくずれるのを防ぎます。

 また、口紅に加えることでうるおいを守り、落ちにくくします。美容液、パック、リップグロス、トリートメントなどにも使われています。  

 無色透明の揮発性のある油で、においはほとんどありません。 

« 2009年9月 | メインページ | アーカイブ | 2009年11月 »

このページの先頭へ