2009年11月アーカイブ

コメヌカエキスはコメの胚芽(米ぬか)から取られるエキスです。

皮膚の細胞活性作用、抗酸化性、UV防御、美白性を持ちます。エキスの種類によっては保湿効果の高い製品も作られます。

化粧水、クリーム、石けんなどに使われます。

豊富なアミノ酸類、ビタミンE・B群が含まれています。米ヌカそのものには多くのオイルやガンマオリザノールが含まれています。

コメヌカエキスはコメの胚芽(米ぬか)から取られるエキスです。

コメヌカエキスには豊富なアミノ酸類、ビタミンE・B群が含まれています。米ヌカそのものには多くのオイルやガンマオリザノールが含まれています。

皮膚の細胞活性作用、抗酸化性、UV防御、美白性を持ちます。 エキスの種類によっては保湿効果の高い製品も作られます。

化粧水、クリーム、石けんなどに使われます。

コレステロールは哺乳動物の組織中に広く存在している代表的なステロール(ステロイド系のアルコール脂質)です。

脂質なので水には溶けませんが、水を抱え込む性質があります。オイルには良く溶けます。皮膚分泌物中にも含まれており、皮膚への浸透性があります。

コレステロールは化粧品成分としては油剤、エモリエント剤、皮膚コンディショニング剤、乳化剤、親油性増粘剤として使われています。保湿効果もあり、表皮にやわらかい膜を作り、肌にハリを与えキメを整えます。

化粧水、乳液、クリーム、美容液、基礎化粧品、ファンデーション、養毛剤に使われます。

生成したものは白色の光沢のある粒上の結晶です。

酢酸エチルは、バナナやイチゴに多く含まれる香り成分です。皮膜形成剤であるニトロセルロースを溶かす、融点の低い溶剤です。

ニトロセルロースはセルロースの硝酸エステルで、乾燥した状態では自然発火するので、溶剤で溶かして使用します。ネイルエナメルのベースを早く乾かすためや、流動性を高めるために、他の溶剤と合わせて使用します。

また、植物から有効成分を抽出するためにエタノール等と混ぜて使ったり、香水にも使われます。無色透明の液体で果実のような芳香がある化粧品成分です。

酢酸トコフェロールは、合成ビタミンEです。α‐トコフェロールを酢酸エステル化した誘導体です。

肌に入ると、酵素によってビタミンEであるトコフェロールに変化します。肌への活性作用、抗酸化作用、末梢血管を拡張し、血流をよくする作用があります。

肌荒れを防ぐ、にきびを防ぐ、アンチエイジング、血色を良くしてくすみを改善する、日焼けによるシミソバカスを防ぐ、フケ、脱毛を防ぐなど広範囲な目的で使われています。

スキンローション、ベビーローション、ハンドクリーム、薬用化粧品、リキッドファンデーション、口紅、ヘアトニック、デオドラント製品などに使われています。

しもやけ、ヒビ、あかぎれなどの治療用外用剤にも配合されています。水に溶けず、植物オイルなどに溶けます。脂溶性ビタミンとして皮膚の脂質で吸収されやすい形になっています。黄色の透明な粘性の、無臭に近い液体です。

旧表示指定成分です。過剰に使うと、食欲不振などの副作用がでることがあります。アレルギーの報告があります。

酢酸ブチルは、ネイルエナメルに用いられる皮膜形成剤のニトロセルロースや顔料などの成分を溶かすための溶剤です。ニトロセルロースはセルロースの硝酸エステルで、乾燥した状態では自然発火するので、溶剤で溶かして使用します。

ネイルエナメルのベースの柔軟性を高めて延びを良くしたり、仕上がりから曇りをなくす目的で他の溶剤と混合して使用します。

独特な果実のような甘酸っぱいにおいを持ちます。吸入すると強い毒性があり頭痛のもとになるので、直接臭いをかぐのは健康上よくありません。手など皮膚についてしまったらすぐ洗い流しましょう。

引火性が強いので取り扱いや保存場所には注意が必要です。

合成酢酸レチノール、またはそれに植物油を加えたものです。主成分はビタミンA類です。

表皮細胞の保護作用があり、表皮組織の代謝に重要な働きを持ちます。欠乏すると、皮膚は乾燥し角化異常を招き、吹き出物やにきびが発生します。

乳液、クリ-ム、美白クリーム、頭髪用化粧品に使われます。

微黄色~黄赤色の結晶です。

サザンカオイルとはツバキ科の植物のサザンカの種子から取れるオイルです。

油剤、エモリエント剤、保護剤として使われます。乾燥から皮膚を守り、肌や毛髪に柔軟性とツヤを与える目的で、他のオイルと併用されています。

オレイン酸を多く含んでいます。

サフラワー油は、菊科の植物のベニバナの種子から取られる油です。

保護剤、油剤に使われ、柔軟効果があります。さっぱりした使用感を持ち、後肌の感触を調整することに用いられます。

乳液、クリーム、メイクアップ用化粧品、マッサージオイル、サンオイル、頭髪用オイルなどに、他のオイルと併わせて配合されます。

サフラワー油の主成分はリノール酸、オレイン酸を多く含有しているトリグリセリドです。不飽和脂肪酸が多く、酸化しやすいので、保存には注意が必要です。酸化防止剤が併用されます。

サポニンとは、シャボン玉のシャボンと語源は同じ「泡立つ」という意味があり、植物界に広く分布する一次代謝産物(アミノ酸、脂肪酸、ブドウ糖)が複合して出来る二次代謝産物で、渋み、苦み、えぐみといった不快味の原因ともなる成分です。

サポニンには、分子の中に水になじむ部分(親水性)と油になじむ部分(疎水性)とが共存しているため、石鹸と同じように油を溶かし、水で洗浄できる界面活性作用があります。

また、抗菌作用・殺菌作用・去痰作用・抗炎症作用などがあり、古くから身近で親しまれてきました。

サボンソウエキスは、ナデシコ科の植物のサボンソウの葉や根から取られるエキスです。

成分に発泡性のサポニンを含んでいて、泡に優れた洗浄効果があります。滅菌性、トニック性もあります。毛穴に詰まった汚れを取り除き、皮膚や毛髪を清潔に保つほか、古い角質を取り除く目的で配合されています。

洗顔料、石けん、パック、シャンプー、ボディーシャンプー、ふき取り化粧水、乳液、クリームなどに使われます。サボンソウを煎じた液体は石鹸の代りに使われていました。

サポニンのほかにはフラボノイド配糖体が成分に含まれています。

淡緑褐色~褐色の透明な液体で、わずかに特有のにおいがあります。

サリチル酸は合成された有機化合物です。医薬品、化粧品、食品などの防腐剤として広く利用されていましたが、現在では以前ほどは利用されていません。

変性剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤、殺菌防腐剤、フケ止めに使われます。
配合量によって肌への働きが変わってきます。通常の化粧品成分としての配合量では、雑菌の繁殖を防ぎ、角質層を柔軟にします。にきびを防ぐ製品や、古い角質を取るケアに使われます。

角質ケアについては、グリコール酸や乳酸などのAHAと同じ働きを起こします。石けん、乳液、UVケア製品、トニック、育毛用トニック、シャンプー、リンス、染毛剤、パーマネント剤、ヘアダイ、育毛剤、頭髪用化粧品などに使われます。

医薬品ではいぼ、魚の目を除去するために使われます。かつては解熱、鎮痛作用に使われていました。

水には溶けにくいですが、エタノールや熱湯には溶けます。エタノールの刺激に弱い敏感肌の人は注意しましょう。近ごろは、溶剤にエタノールではなくマクロゴールという低刺激のものも使われています。
 
白色の針状結晶、または結晶粉末です。

旧指定成分です。アレルギー、発がん性の報告があります。配合に制限が設けられています(ポジティブリスト)。

サリチル酸Naは、酸性の成分で、角質溶解剤や防腐剤、変性剤、フケ止めとして使われています。

配合量で肌への作用が変わってきます。

白色の針状結晶、または結晶粉末です。

旧指定成分です。アレルギー、発がん性の報告があります。配合に制限が設けられています(ポジティブリスト)。

サリチル酸メチルは、シラカバ油、ゲッカコウ油、チョウジ油など、約160種の植物に配糖体として含まれています。市販品の大部分は合成したものです。

変性剤、香料、香味剤、消炎剤、鎮痛剤に使われます。肌を整えたり、フケを防ぐ目的で配合されます。基礎化粧品、アストリンゼント、頭髪用化粧品に使われます。肌につけた感覚はさわやかで涼しく、歯磨きの香料としても使用されます。皮膚刺激性があるので配合量には注意が必要です。

水にはほとんど溶けずアルコールに良く溶けます。無色~淡黄色の液体です。独特の強いにおいがあります。

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