2009年6月アーカイブ

 ビタミンE誘導体のひとつです。ビタミンB群の一種ナイアシンであるニコチン酸と、ビタミンEであるトコフェロールをエステル化させ作られます。ニコチン酸とビタミンEの効果を併せ持っています。薬効成分であり、この成分を入れると「薬用」とことわり書きがつきます。

 抹消血管の血行促進や血管を強化する作用、皮膚温を上昇させる働きがあります。また酸化防止剤、皮膚コンディショニング剤として使われ、加齢対策、肌あれ防止、くすみ防止、育毛の目的に適しています。

 化粧水、乳液、クリーム、美容液、UVケア製品、パックなど基礎化粧品、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウ、マスカラ、口紅、などのメークアップ化粧品、ヘアトニック、シャンプー、育毛剤など頭髪用化粧品、などに幅広く配合されています。

 柔らかい固形のオイルで、融点は36~40℃、アルコールと水には溶けません。淡黄色~橙黄色で、わずかに特異なにおいがある化粧品成分です。

 セルロースの硝酸エステルです。合成ポリマー。ネイルエナメルの主原料で、固めの被膜形製剤です。

 ネイルエナメルに使う溶剤や樹脂、顔料などと良く混ざる性質があります。湿潤性、密着性、光沢性、持ちを高めるため他の樹脂原料と組み合わせて使われます。

 溶剤を含んだまま固まりやすく、付着しにくくなるので、ネイルエナメルの脂溶性を高めるために欠かせない原料です。

 白色で綿状、フレーク状、粒上に原料化されています。乾燥状態では自然発火の恐れがあります。通常はイソプロパノールやアセトンなどの溶剤で溶かした状態で使われます。これをセルロースラッカーといい、ネイルエナメルそのものです。

 アレルギーの報告があります。

 生物に多く含まれている有機酸です。デンプンを使った発酵法や、アセトアルデヒドに青酸を作用させる合成法で製造されます。AHA(アルファヒドロキシン酸)の一種です。

 配合量によって肌への働きが大きくかわります。少ない場合には、角質の柔軟成分として、保湿柔軟化粧品に配合されます。また収れん剤、pH調整剤、殺菌剤、腐敗菌の繁殖防止のために使用されています。配合量が多い場合は角質の剥離剤としてピーリングや毛穴ケアに利用されます。刺激が強いので、配合量など、安全性を考慮して使う必要があります。

 化粧水、乳液、美容液、美白クリーム、パック、基礎化粧品、頭髪用化粧品、ケミカルピーリング用薬品、脱毛剤に使われます。

 無色~淡黄の粘性の液です。保湿成分の乳酸ナトリウムとは肌への作用がまったく違います。

 アレルギーの報告がある化粧品成分です。

乳酸菌エキスは、乳酸菌自身が生み出した物質で、乳酸菌を増やし元気にする働きを持ちます。
腸を整える健康食品などに使われています。

化粧品成分としては、乳酸菌に含まれる糖鎖(とうさ)という物質が肌に有効に働きます。
糖鎖は、各種の糖がグリコシド結合によってつながった一群の化合物で、免疫細胞を活性化します。

抗酸化作用、保湿性の向上、新陳代謝の向上、血流促進作用、メラニン抑制などが期待できます。

角質層に含まれている天然の保湿成分(NMF)のひとつです。乳酸とは異なり、乳酸と水酸化ナトリウムを中和させて、化学的に作られる成分です。

緩衝剤、保湿、湿潤剤として使われます。グリセリンと同じように高い吸湿性を持っています。グリセリンの代用としてもよく使われます。

乾燥から肌を守り、柔軟にする目的で、化粧品に配合されます。希釈液には殺菌効果があり、美白化粧品に使われ、またクリームのキメを細かくするための調整剤、乳化安定剤としても配合されてます。

 化粧水、乳液、クリーム、基礎化粧品、シャンプー、ケミカルピーリング用製品などに使われます。配合するときにNMF成分という呼び名を使うこともあります。

 無色透明~淡黄色の粘性の液体です。わずかに特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。

 角質層に含まれている天然保湿成分(NMF)のひとつです。名前のとおり、尿、そして血液、体液に含まれています。タンパク質が分解してアンモニアとなり、さらに無害な形になったものが尿素です。現在では化学的に合成されて作られています。

 緩衝剤、保湿、湿潤剤、保水剤として使われ、殺菌作用、細胞賦活作用などがあります。

 少量の配合では角質の柔軟効果、保湿効果があり、乾燥から肌を守ります。多量の配合で、肘やかかとの硬くなった角質をとかして取り除き、滑らかにします。弱い殺菌作用や傷を治癒する作用などがあります。 
 
 クリーム、ハンドクリーム、ローション、美白クリーム、UVケア製品、石けん、ファンデーション、アイライナー、コールドウェイブ液、シャンプー、ひげそり用ローションなどに使われます。

 無色~白色の結晶または結晶性の粉末で、においはなく、冷涼な塩味があります。毒性は低いですが、乱用すると肌のバリア機能を弱くします。

 また、10%以上配合されたものは敏感肌の人にはぴりぴり感じられることもあり、注意が必要です。アレルギーの報告があります。

ポリクオタニウム‐10は植物由来の半合成の高分子です。基本構造は植物繊維であるセルロースで、髪に馴染みやすくするためにカチオン化させたカチオンポリマーで、水溶性です。

シャンプーで最も多く採用されています。

コンディショニング作用、保湿、静電気防止をもちます。
シャンプー類の泡もちを改善します。透明でべとつきのないフィルムを作り、毛髪、皮膚に吸着しコンディショニング効果を出します。
すすぎ時に髪がきしんだり絡まったりするのを防ぐなど、主にすすぎ時の使用感を改善します。
保湿性とツヤのある自然な仕上がり感が得られ、髪を保護します。配合量が多いとべたついたりすることもあります。

刺激の低い化粧品成分です。

カチオン(陽イオン)界面活性剤である塩化ジメチルジアリルアンモニウムと、アクリルアミド、アクリル酸をともに重合反応で作った、両性の水溶性ポリマーです。

髪に対して柔軟作用、帯電防止作用、形を整える効果があります。ヘアスタイリング剤に使われます。

無色~淡黄色の液体です。

 ノニオン(非イオン)合成界面活性剤です。モノステアリン酸ソルビタンに酸化エチレンを付加重合させて作られます。ソルビタンは、自然界に分布するソルビット(糖アルコール)から作られる界面活性剤の原料です。

 水に細かい形でオイルを溶かした状態になっていて、後ろに行いている数字が大きいほどオイルに近く、小さいと水に近くなります。20、40、60、80などがあります。

 乳化、可溶化、分散化作用があり、水に溶けない香料などを水に溶解させる働きを持ちます。化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、石けん、美白クリーム、メイクアップ化粧品、シャンプー、リンス、コンディショナー、ジェル状化粧品に使われています。

 アレルギーの報告があります。

 ポリ酢酸ビニルを加水分解して作られる合成ポリマーです。ポリ酢酸ビニルはアセチレンと酢酸から作られます。

 結合剤、皮膜形成剤、親水性増粘剤として使われます。徐々に水に溶け、塗って乾くと被膜を作る性質があります。分子の重合度のちがいで皮膜の強さや硬さが変化します。粘度の高いモノは静置するとゲル化します。増粘作用があることから乳化や分散の安定性を高めるために使われます。

 皮膜は汗などに強いためにピールオフタイプのパックの基剤にもなっています。
メイクアップ製品の持ちを良くしたり、頭髪製品にはセット効果を高めるために配合されています。化粧水、乳液、クリーム、美白クリーム、パック、メイクアップ化粧品、ヘアローション、整髪料、トリートメントなどに使われます。

 白色~微黄色の粉末です。

ボレイは、カキ(イタボガキ科マガキ)の貝殻の粉末です。養殖したカキの貝殻を、焼成または長期間かけて臭いが無くなるまで風化させて作ります。生薬名では牡蠣(ボレイ)といいます。

含有成分は、ほとんどが炭酸カルシウムで、80~95%を占めています。ほかにリン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸塩、酸化鉄、マグネシウム、アルミニウム、ケラチン、アミノ酸等がふくまれます。

効果として、鎮痛作用、鎮静作用、収斂作用、腫塊減少、解熱作用が報告されています。

引き締め成分としてマスク等に使われています。また研磨剤、スクラブ剤としても使います。

医薬品では制酸薬として胃腸薬に、機能性食品ではカルシウムの補充、精神安定目的に使用されています。

ミリスチン酸は、パームカーネルオイル(パーム核油)由来の脂肪酸です。ヤシ油やパーム核油を加水分解した後、蒸留精製して得られます。ヤシ油、パーム油に特に多く含まれるほか、牛脂など、動物性・植物性脂肪中に広くみられる脂肪酸です。

有機酸(カルボン酸)の一種で、炭素数14個の長鎖飽和脂肪酸です。白色の油性の固体で、特異な匂いがあります。

主にエステルの原料として使われます。ミリスチン酸をアルカリ反応させると、石けんの元になるミリスチン酸カリウムやミリスチン酸ナトリウムがつくられます。ミスチリン酸には、大きな気泡力があり、作られた石けんは泡立ちや洗浄性に優れています。そのため、ミリスチン酸はアルカリ剤と共に配合して使用されています。

化粧品成分としてそのまま使われることはあまりないですが、エモリエント効果や保湿効果があり、潤滑剤、増粘剤、安定剤として使われています。

ボディーシャンプー、洗顔料やシェービングクリームなどに使われています。

メチルセルロースは水溶性セルロースの誘導体で、半合成ポリマーです。綿花から取れたリンターセルロース(細かい繊維)をもとにメチル化させて作られます。

結合剤、乳化剤、乳化安定剤、親水性増粘剤です。水や脂との親和性がよく、界面活性作用があります。微生物や酵素に対して強い抵抗力を持ち、製品の安定性を改良します。

熱水やアルコールには溶けませんが水に溶けます。水溶液は粘性で、密着性やのびもよく、感触の改良や乳化安定化、顔料の分散化などの目的で配合されています。
 
白色~淡黄色の粉末で、味やにおいはありません。

メチルグルセス‐10はメチルグルコシドに酸化エチレンを付加重合したもので、多価アルコールの水溶性合成ポリマーです。

非イオン界面活性剤であり、植物油、エステル油などに対し優れた乳化力を示します。
またNMF(天然保湿因子)に似た構造をもち、保湿効果、コンディショニング効果があります。

皮膚コンディショニング剤、保湿剤、粘度調整剤としてシャンプー、リンス、化粧石けん、化粧水、クリーム、アイシャドウ、ファンデーション、頭髪用化粧品などに使用されます。

粘性があります。べたつきが少なく肌になじみやすい化粧品成分です。

メチルパラベンとは、パラオキシ安息香酸エステル=パラベンの一種で、パラオキシ安息香酸メチルのことです。
化粧品の代表的な防腐剤の一つです。

メチルパラベンは、抗菌活性はパラベンの中では最も弱いが、皮膚への刺激が少ないことから最も多く化粧品に利用されています。
他のパラベンと組み合わせることで効果は上がります。

パラベンは上限を1%として化粧品に配合することが認められています。

メドウフォーム油はリムナンテス科の植物メドウフォームの種子から採られるオイルです。

淡黄色の透明液体油です。保護剤、油剤として使われます。柔軟効果に優れ、また皮膚の上に保水膜を作り、水分を保持し、蒸発を防ぎます。肌につけるとしっとりとこくがあり、塗ったあとはさっぱりした感触が得られます。
 
乳液、クリーム、UVケア製品、メイクアップ化粧品、頭髪用化粧品などに使われます。

主成分は不飽和脂肪酸のエイコセン酸です。

 ケイ皮酸系の紫外線吸収剤です。パラメトキシケイ皮酸と2-エチルへキシルアルコールとの反応で作られます。UV‐Bを吸収する働きがあります。UV‐A吸収剤でもある酸化チタンと併せて使われることが多いです。

 紫外線カット効果は強力です。UVケア化粧品のほか乳液、ファンデーション、フレグランス製品に使われます。

 淡黄色の粘性液体で、わずかに特異なにおいがあります。旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

 配合量が制限されています(ポジティブリスト)。配合限度が10%~20%に引き上げられました。

 シソ科のコウスイハッカの茎や葉からとられたエキスです。葉をすりつぶすとレモンのような芳香を発散します。

 鎮静作用、収れん作用、消炎作用があり、皮膚コンディショニング剤、保護剤として使われます。肌をきめ細かく整える目的で配合されています。

 育毛やフケ、カユミの予防にシャンプーや育毛料にも配合されています。香料、芳香剤としても使われています。

 化粧水、乳液、クリーム、シャンプー、育毛剤、浴用剤などに使われています。成分としてシトラール、リナロール等の精油、タンニン、フラボノイド、ロズマリン酸などを含んでいます。

 暗褐色の液体で、わずかに特異なにおいがあります。

 マメ科の植物メリロートソウの花や葉から取られるエキスです。

 消炎作用、収れん作用、鎮静作用があり、肌荒れを防ぎ、キメを整えます。また血管を強化する働きがあり、くすみのない肌に整える目的にも用いられます。

 クリーム、パック、基礎化粧品などに使われます。

 成分として芳香成分のクマリン、クマル酸、メリロート酸、ほかにフラボノイド、タンニンなどを含んでいます。メリロートは、ヨーロッパでは、血行を促進し、リンパの流れを改善してむくみを解消するハーブティーとして親しまれ、近年、脚部のダイエットに効果があるとして注目を集めています。小さな黄色の花にはハチミツに似た芳香があります。

 エキスは褐色の液体で、特異なにおいがあります。

 シソ科の植物のセイヨウハッカの葉に多く含まれる成分です。合成によっても作られます。ペパーミント油や、ハッカ油の主成分のl-メントール、合成のdl-メントールがあります。

 芳香と清涼感が特徴で、鎮静効果や細胞を活性化する効果、配合成分の浸透促進効果、肌を引き締める効果があります。

 香味剤や香料として、歯磨きやフレグランス製品に使われたり、清涼感のある入浴剤などに使用されます。

 化粧水、アストリンゼントローション、ヘアトニック、シャンプー、アフターシェービングローション、オーデコロン、フレグランス、口腔ケア剤などに使われます。

 配合量が多いと刺激が強いので、清涼感と刺激のバランスを考える必要があります。アレルギーの報告があります。

 ウルシ科植物のハゼの木の果皮からとられた脂肪を漂白した脂です。結合剤、油剤、親油性増粘剤として使われます。油性のゲルを作るために他の固形オイルと混合して使われます。

 ポマード、チックなどの整髪料、スティック状の口紅やペンシル状のメイク製品、ファンデーション、化粧水、乳液などに配合されています。

 日本の伝統的な整髪料である鬢付け油の原料でした。化学的にはロウとは違っていて、トリグリセリドで成分の80%がバルチミン酸です。ほかにオレイン酸、ステアリン酸などが含まれています。

 融点は50~53.5℃で、形状は硬いです。白色~淡黄色の固体オイルで、特異なにおいがあります。アレルギーの報告がある化粧品成分です。

 バラ科の植物のモモ、またはモモの葉から取られたエキスです。モモ葉エキス、油溶性モモ葉エキスがあります。

 保湿作用、抗菌作用、抗酸化作用、消炎作用、収れん作用、刺激緩和作用があります。にきび、あせもなど肌トラブルを予防する目的の化粧品や入浴剤に配合されています。

 化粧水、洗顔料、石けん、基礎化粧品、メイクアップ化粧品、シャンプー、リンス、頭髪用化粧品、デオドラントスプレー、入浴剤に使われます。

 成分にはタンニンやニトリル配糖体が含まれます。

 褐色~緑褐色の透明な液体で、わずかに特異なにおいがあります。油溶性モモ葉エキスは淡黄色の粘性の液体です。果実エキスもあります。アレルギーの報告があります。

 ノニオン(非イオン)合成界面活性剤です。合成ポリマーでもあります。ヤシ油アルコールから得られるラウリルアルコールに酸化エチレンを加えたものです。別名ポリオキシエチレンラウリルエーテル。

 湿潤剤、乳化剤、洗浄剤、可溶化剤、または清涼剤としてさまざまな分野で使用されています。頭皮のかゆみを防いでくれる局所麻酔作用があります。浸透力や乳化力が強く、酸、アルカリ、加水分解に対して影響を受けにくく、安定性があります。

 フェイスローション、ヘアトニック、ヘアローション、育毛ローション、シャンプー、育毛剤、オーデコロン、歯磨きなどに使われています。

 白色~微黄色の透明な液状です。アレルギーの報告があります。配合には注意が必要です。

 アニオン(陰イオン)合成界面活性剤の代表的な原料です。高級アルコール類に酸化エチレンを付加重合した合成ポリマーでもあります。別名ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム。

 起泡剤、洗浄剤として使われ、洗浄力は強力です。洗顔料、シャンプーなどに使われます。

 無色~淡黄色の液体です。旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

 蚕の絹繊維で構成されたタンパク質にオイルを化学合成して作られた合成界面活性剤です。

 洗浄剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤、起泡剤、保湿剤、帯電防止剤、感触改良剤としてつかわれ、また、ほかのオイルの乳化助剤として、併せて使われています。

 保湿、保護作用があり、肌への感触がなめらかで、絹の光沢が得られます。

 シャンプー、コンディショナーとして使われます。

ラウロイルメチルアラニンNaは、アミノ酸であるアラニンと、植物油から得られるラウリン酸(脂肪酸)との縮合物のナトリウム塩です。弱酸性の陰イオン界面活性剤です。 皮膚・毛髪に対する感触の非常によい、安全性の高い洗浄成分です。きめ細かいクリーミーな泡立ちと、石けんのようにさっぱりとした洗い上がりが特徴です。 適度な洗浄力と、強すぎない脱脂力を持っています。起泡力が高く、増泡成分は不要です。透明性も高く、金属封鎖効果もあり、EDTAなどを加える必要がありません。 アミノ酸系シャンプーによく使われるほか、洗顔料、ボディーソープに使用されています。アミノ酸系シャンプーは高級アルコール系シャンプーよりも頭皮への刺激がマイルドです。洗顔クリーム基剤への溶解性がよいので洗顔料に、さっぱりした洗い上がりはボディーソープに適しています。 アミノ酸系の中でもかなり高価な成分です。

 バラ科の植物、キイチゴ(ラズベリー)の果実から、香気成分のケトン体を多く含むように抽出、精製されたエキスです。

 ケトン体には、脂肪細胞に直接作用して脂肪の合成代謝を抑制し、脂肪の分解を促す効果があり、スリミングを目的とするマッサージなどへの応用が注目されています。健康食品でもダイエット成分として注目されています。

 一般的なラズベリーエキスは保湿効果美白効果などがあり、健康的な肌を目指すための化粧品への使用に適しています。

 母乳中にも含まれる、鉄結合性糖たんぱく質です。脱脂粉乳から作られます。保湿作用に優れ、保護作用、活性酸素除去作用もあります。

 皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤として使われます。皮膚のバリアの役割を果たす角質層を健康にする目的の化粧品に配合されています。

 乳液、化粧水、美容液、など基礎化粧品に使われています。

 淡黄赤色の透明な液体です。においはありません。アレルギーの報告があります。

 赤い天然色素です。タイやインドに産するラックカイガラムシの雌が分泌する殻物質からとられます。水やアルコールに溶けやすく、光や熱に対しても安定しています。

 アイシャドウ、マニキュア、メイクアップ化粧品、石けん、シャンプー、リンスなどに使われます。

 橙赤色の粉末でわずかに特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。

 羊毛をウ-ルに仕上げるときに回収される固形脂(ウールグリース)を精製したオイルです。人の皮脂に近い組成を持つといわれています。

 油剤、乳化剤、乳化安定剤、エモリエント剤、保護剤、ヘアコンディショニング剤として使われます。乳化作用、柔軟作用、皮膚への浸透作用、湿潤作用があります。体温でゆっくり溶けて肌になじみやすく、角質から水分が蒸発することを防ぎ、皮膚を柔軟にし、保護します。

 化粧水、乳液、クリーム、UVケア化粧品、ファンデーション、アイシャドウ、マスカラ、ヘアトニック、口紅、整髪剤、頭髪用化粧品などに使います。

主成分は高級脂肪と高級アルコールのエステルです。
  
 純度の低いラノリンはアレルギーとなるラノリンアルコールを含んでいることから、純度の高いラノリン(精製ラノリン、吸着精製ラノリンなど)が使われています。

 淡黄色~褐色のクリーム状の脂肪物質です。旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

 ラノリンをアルカリで加水分解した後、ラノリンアルコールを除去して作られます。乳化剤、分散剤、油剤、洗浄剤、感触改良剤として使われます。

 においが強いためにエステル化したものが使われることもあります。石けん、化粧水、乳液、クリーム、顔料などに使われます。

  白色~淡黄色のペースト状です。アレルギーの報告があります。

 ラノリン脂肪酸とイソプロビルアルコールとのエステル反応によって作られます。結合剤、エモリエント剤、油剤として、また乳化安定剤として使用されています。

 皮膚に塗ると液化します。伸びがよくサラッとした感触です。

 化粧水、乳液、クリーム、口紅、UVケア化粧品、ファンデーション、メイクアップ化粧品、ヘアトニック、リンス、整髪剤、頭髪用化粧品などに使われています。

 淡黄色でペースト状です。旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

 コレステロールとラノリン脂肪酸のエステルです。コレステロールを付加することで、抱水性、エモリエント性を補います。

 皮膚コンディショニング剤、油剤、エモリエント剤として、乳液、クリームなどに使われています。
  
 黄褐色~黄色の物質です。

 ラノリンから液状ラノリンを除いたものです。硬質ラノリンともいいます。

 結合剤、エモリエント剤、ヘアコンディショニング剤、親油性増粘剤、油剤として使われます。クリーム、口紅、ポマード、リンスなどに使われています。

 化粧品以外では、皮革用の仕上げ剤やクレヨンなどに使われています。旧指定成分です。アレルギーの報告があります。

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