ミリスチン酸

ミリスチン酸は、パームカーネルオイル(パーム核油)由来の脂肪酸です。ヤシ油やパーム核油を加水分解した後、蒸留精製して得られます。ヤシ油、パーム油に特に多く含まれるほか、牛脂など、動物性・植物性脂肪中に広くみられる脂肪酸です。

有機酸(カルボン酸)の一種で、炭素数14個の長鎖飽和脂肪酸です。白色の油性の固体で、特異な匂いがあります。

主にエステルの原料として使われます。ミリスチン酸をアルカリ反応させると、石けんの元になるミリスチン酸カリウムやミリスチン酸ナトリウムがつくられます。ミスチリン酸には、大きな気泡力があり、作られた石けんは泡立ちや洗浄性に優れています。そのため、ミリスチン酸はアルカリ剤と共に配合して使用されています。

化粧品成分としてそのまま使われることはあまりないですが、エモリエント効果や保湿効果があり、潤滑剤、増粘剤、安定剤として使われています。

ボディーシャンプー、洗顔料やシェービングクリームなどに使われています。

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