シソ科植物のラベンダーの花から取られるエキスです。ハッカに似た芳香があります。
香料として使われるほか、皮膚コンディショニング剤、保護剤、沈静剤、肌あれ防止剤、滅菌剤として使われます。抗菌、収れん効果があり、にきびを予防するための化粧品に適しています。
成分にはタンニン、リナロール、リモネンなどを含んでいます。
淡褐色の透明な液体です。アレルギーの報告があります。
2009年5月アーカイブ
必須アミノ酸のひとつです。角質層に含まれている天然保湿成分です。リジンとも呼ばれます。
保湿剤としての働きや、肌を柔軟にして、肌荒れを防ぐ効果があります。皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤として使われます。構造の末端に陽イオンがあり、弱いカチオン(陽イオン)界面活性剤としてアミノ酸シャンプーなどに入れられることもあります。美肌やつややかな髪の毛など、健康な身体づくりにはアミノ酸バランスが重要です。
化粧水、乳液、美容液、基礎化粧品などに使われます。アレルギーの報告があります。
リシンHClとは、塩酸リジン、L‐リシン塩酸塩を意味します。天然のリジンと同じ構造の、栄養上不可欠のアミノ酸です。体内では復元されず、絶えず体外から補給する必要があります。
化粧品には、皮膚コンディショニング剤、保湿剤として使われています。肌荒れを防ぎ、皮膚に柔軟性や弾力を与えます。
白色の粉末で、無臭、あるいはわずかに特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。
リノール酸は、必須脂肪酸のひとつです。サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、月見草油などの植物油から抽出されます。角質層の細胞間脂質の主成分、セラミドの構成成分です。
油剤、洗浄剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤として使われます。角質からの水分の蒸発を防ぎ、柔軟にして、乾燥や肌あれ、老化、角化症から肌を守ります。肌へのなじみがとてもよい成分です。
乳液、クリーム類に使われています。高純度の場合は皮膚に対して刺激が強いため、ほかのオイルと組み合わせて配合されます。
不飽和脂肪酸なので、空気中で酸化されやすいです。無色~淡黄色の油液で、特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。
ビタミンB2のことです。牛乳から抽出したり、化学合成で作られることもあります。発育と栄養の促進因子といわれています。
皮膚コンディショニング剤、保湿剤として使われています。皮膚本来が持つ機能を取り戻し、健康な状態を維持させる目的で化粧品に配合されます。
石けん、クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム類、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、パーマネント剤、頭髪化粧品など幅広い製品に使われています。
水溶液であるため安定性が悪いので注意が必要です。アレルギーの報告があります。
硫酸Naには、硫酸ナトリウム、乾燥硫酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウムがあります。温泉に含まれている主成分のひとつです。
角質の柔軟効果が肌をすべすべにします。配合量を増やすと、古い角質を取り除く効果があります。
洗剤、シャンプーの基材として使われます。洗顔料、入浴剤に配合されています。アレルギーの報告があります。
バラ科植物のリンゴの実からとられるエキスです。
保湿効果があり、肌にうるおいを与え、しっとりとさせます。柔軟効果、リフレッシュ効果もあり皮膚コンディショニング剤として使われます。抗炎剤、防腐殺菌剤としても使われています。化粧水、クリーム、美容液などに使われています。
成分にはリンゴ酸、クエン酸、クエルセチン、タンニン、ブドウ糖、果糖、ペント酸、ショ糖、ペクチン、ガラクトアラバン、ソルビットなどが含まれています。
褐色の、透明な液体や淡黄色~淡黄褐色の液体です。特異なにおいがあります。
リン酸アスコルビル3Naとは、アスコルビン酸(=ビタミンC)のリン酸エステルのナトリウム塩です。別名アスコルビルリン酸Na。ビタミンCの誘導体です。酸化・分解しやすいビタミンCを安定化したもので、水溶性です。
皮膚を通過すると、基底層で酵素フォスファターゼによりアスコルビン酸に加水分解され、ビタミンCとして作用します。
強い抗酸化作用、抗炎症作用や皮脂過剰分泌抑制作用、コラーゲン合成活性化作用、創傷治癒効果があります。
チロシナーゼ活性阻害作用と弱いメラニン還元作用による美白効果があります。
酸化防止剤として配合されます
また、にきびやシミ、毛穴、しみ・そばかす・日焼け・雪焼け防止などの目的で配合されています。
イオン導入により吸収性が増します。
サルノコシカケ科植物のマンネンタケというキノコ(子実体)からとられたエキスです。
消炎効果、保湿効果に優れ、乾燥から肌を守る化粧品に配合されます。細胞活性作用があり、アンチエイジングのための製品に配合されます。基礎化粧品や美容液、育毛剤などに使われます。
成分として、苦味のある多糖類、アミノ酸、ビタミン類などが含まれています。
健康食品としても人気を集めています。原料を天然に頼っていた時は高価でしたが、最近は栽培技術が普及し、使いやすくなりました。アレルギーの報告があります。
リン脂質ともいい、細胞膜を構成している大事な成分の一つです。ひとつの分子内に親水性の部分と親油性の部分を持つ、天然の界面活性剤です。ダイズから取れるダイズリン脂質、ニワトリの卵からとられる卵黄レシチンがあります。
保湿効果が高く、皮膚の柔軟性を回復させます。肌への密着性、成分の肌への浸透性を高める効果に優れています。界面活性作用は、単独で乳化剤として使えるほどは強くなく、ほかの乳化剤や油剤と組み合わせて使われます。
化粧水、乳液、クリーム、美容液、ファンデーション、メイクアップ化粧品、ヘアカラー、パーマネント剤などに使われています。食品添加物や、医薬品にも広く用いられています。
淡黄色~橙黄色の粘着性物質、または粉末です。卵黄レシチンは純度や精製度の違いにより、独特の生地臭があることもあります。非常に酸化されやすく、多くの場合は水素を添加して安定化させた、水素添加レシチンとして使われます。これは合成界面活性剤です。アレルギーの報告があります。
ベンゼンスルホン酸から化学合成される白色の結晶、または結晶性の粉末です。
殺菌剤、防腐剤、角質剥離剤として、毛穴をクリーンにする効果があり、にきびなどの予防化粧品(医薬部外品)に適しています。
またフケ、かゆみ防止の目的で、頭髪用製品に配合されています。口紅、シャンプー、ヘアトニック、染毛剤、パーマネント剤、頭髪用化粧品に使われています。
局所刺激性、毒性があります。サリチル酸に比べて刺激性は強いですが、角質溶解作用は弱いです。
化粧品には配合量0.1%までの使用が認められています(ポジティブリスト)。白色の針状結晶や、粉末、わずかに特異なにおいがあります。
キク科植物のレタスの葉から取られるエキスです。
全草を圧搾してとれる透明な液体に濃グリセリン液を加えたもの、または精製水やブチレングリコールで抽出されたものです。皮膚コンディショニング剤として使われています。
消炎作用、鎮静作用、皮膚の柔軟化作用や代謝促進作用があります。肌荒れを防ぐ目的の化粧品に配合されています。薬理的に利尿効果もあるので、肌の循環機能をよくする効果も期待できます。
化粧水、乳液、クリーム、石けんなどに使われています。成分にはビタミンA、C、クエルセチン、有機酸類が含まれています。淡黄色の透明な液体で、わずかに特異なにおいがあります。
活性型ビタミンA誘導体の1つです。ビタミンAアルコールとも呼ばれます。
肌のターンオーバーを整えてくれます。保湿機能やコラーゲンの合成代謝を促進する成分です。
化粧水、乳液、クリームなどの基礎化粧品や口紅に使用されています。
黄色プリズム状結晶です。水に溶けず、アルコールや油剤に溶ける性質があります。
レモンの果実を圧搾して取られるエキス、または、濃縮後、濃グリセリンを加えたエキスです。レモンに含まれる、光毒性をもつ成分や刺激成分などを取り除いてエキス化しています。
クエン酸、ビタミンA、B群、C、Pなどの成分を含み、とくにビタミンCの含有量が多いのが特徴です。 美白、消炎、皮脂抑制効果、細胞活性作用、保湿作用、収れん作用があり肌を引き締めるための製品や美白化粧品に使われます。滅菌剤、保護剤、緊張剤、皮膚コンディショニング剤としても使われます。
化粧水、乳液、クリーム、美白クリーム、ローション、ボディローションなど基礎化粧品、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、パーマネント剤など頭髪用化粧品、ボディシャンプーなどに使われています。
淡黄色~帯赤色の液体で、特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。
レモンの新鮮な果皮からとれる精油です。
レモン特有の芳香のある黄色油で、香料に使うほか、しみ、そばかす、くすんだ肌を改善したり、うおのめ、いぼを軟化させ、除去するのに役立ちます。また、傷みやすい爪の保護にも役立ちます。
主成分はリモネン、シトラール、テルペンアルコールです。
オーデコロン、香水、石けん、そのほかの化粧品に使われ、また食品、医薬品香料としても広い用途があります。
必須アミノ酸の一種です。
保湿剤、皮膚コンディショニング剤、ヘアコンディショニング剤として使用されています。肌や髪の感触をなめらかに整える効果があります。
洗顔料、乳液、クリーム、パック、UVケア化粧品、シャンプー、リンス、ヘアトニック、育毛剤、染毛剤、パーマネント剤、頭髪用化粧品などに使われます。
白色の結晶や、結晶性の粉末で、水にはやや溶けにくく、わずかに苦味があります。アレルギーの報告があります。
ローズ水は、セイヨウバラの花を水蒸気蒸留して抽出された、芳香成分を含む水です。ばら水とも言われます。バラの甘い香り(さわやかなグリーン系のものもあり)と、高級感があることで人気のある成分です。
消炎作用があり、肌荒れやにきびを防いだり、保湿作用が肌にうるおいを与えます。
化粧水、クリーム、乳液、洗顔料などに使われます。そのまま化粧水として使えるものもあります。手作り化粧品の原料として使用したり、無香料の化粧品に配合し、ナチュラルな演出として使われることもあります。
無色透明な液体です。
野生のバラ科の植物、ローズヒップの種子を圧搾してとられるオイルです。
油剤、皮膚コンディショニング剤として使われています。水分保持力があり、細胞組織の活性化作用や皮膚柔軟効果が高く、日焼けや色素沈着を沈静化させる効果があるといわれています。肌あれを防いだり、アンチエイジングや小じわの手入れなどの目的で配合されます。
乳液、クリーム類、美容オイルに使われています。
ローズヒップの実は、ビタミンCを多く含み、食用にもされます。ほかにリノール酸、リノレン酸も多く含みます。
淡黄色の液状の油脂です。アレルギーの報告があります。
シソ科の植物、マンネンロウの葉や花からとられるエキスです。独特の芳香を持ちます。
消炎作用、抗酸化作用、収れん作用、血行促進作用があり、にきび、肌あれ、アンチエイジングを目的に配合されます。育毛作用もあり、脱毛、フケ予防に利用されます。植物性の滅菌剤、防腐剤としても使われるようになってきました。保湿、刺激効果もあり、油剤、皮膚コンディショニング剤、緊張剤としても使われます。
化粧水、美容液、洗顔料、ヘアカラー、ヘアスプレー、染毛剤、パーマネント剤、トニック、頭髪用化粧品などに使われます。
成分に精油、フラボノイド、タンニンを含み、とくにロズマリン酸を多く含みます。
淡黄色~赤褐色の液体で、わずかに特異なにおいがあります。アレルギーの報告があります。
キク科のローマカミツレの花から取られるエキスです。カミツレとは属が異なります。
消炎効果に非常に優れ、肌あれ防止のための化粧品によく使われています。皮膚代謝を促進し、皮膚コンディショニング剤、髪のつやを出す目的で使われます。抗菌効果もあり、頭髪化粧品に配合してフケ、かゆみを防止する効果を助けます。
化粧水、乳液、基礎化粧品、シャンプー、入浴剤などに使われます。
成分にはカマアズレン、カフェー酸、フラボノイド類が含まれています。
黄褐色の透明な液体です。アレルギーの報告があります。
ローヤルゼリーはミツバチの働き蜂が、女王蜂の育成のために分泌する餌(王乳)から得られる物質です。
働き蜂が花から集めてきた花粉を、体内で消化・分解・生成し、下咽頭腺と大あご腺から分泌します。
抗酸化作用をはじめ細胞活性作用、保湿作用があります。肌の乾燥を防ぎ、しみ、小じわなどを防ぐアンチエイジングの目的で配合されています。
成分に含まれるヒドロキシデセン酸(独特のにおいのする脂肪酸)に殺菌効果があるので、にきび防止効果も期待できます。ほかにタンパク質、炭水化物、脂肪、酵素、ミネラル、ビタミン類(パントテン酸が特に多い、ほかビタミンB)、アミノ酸などが豊富に含まれています。未知の成分も多く、薬理効果について研究が続けられています。
化粧水、乳液、クリーム、美容液、美白クリーム、石けん、シャンプー、リンスなどに使われています。水や油脂類に溶けにくく、沈殿などが起こりやすいので、配合には工夫が必要です。
白いミルク状の液体です。
ローヤルゼリーエキスは働きバチが分泌するローヤルゼリーから抽出して得られるエキスです。
ローヤルゼリーエキスは栄養価がきわめて高くタンパク質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質などをバランスよく含んでいます。
新陳代謝を活発にする類パロチン、肌の老化を抑えるパントテン酸、皮脂分泌を調整したり、コラーゲンやエラスチンの生成を手伝ってハリと弾力のあるみずみずしい肌をつくるデセン酸などの栄養素の働きがあります。
シミ、ソバカス、小じわを防ぎ、肌の保湿性も高め、また抗菌作用も持つ優れた化粧品成分です。
主にスキンケア製品に配合されています。
ワセリンには、ワセリン・白色ワセリン・黄色ワセリンがあります (黄色ワセリンは不純物で皮膚には使えません)。
ワセリンは、石油から結晶成分を取り出し、精製して得られる、炭化水素類の混合物です。常温で、流動パラフィンが液体、パラフィンが固体ですが、ワセリンは非晶質(コロイド状)です。また白色ワセリン86%・セタノールとコレステロール(吸水性)・ミツロウを混ぜた軟膏は親水ワセリンといいます。
油剤、保護剤、ヘアコンディショニング剤として使われています。肌や唇を強力に保護し、水分の蒸発を防ぎます。粘着力が強く、油性を与えるので、油性クリーム、メイクアップ製品や整髪料などの油性原料として使われます。クリームや乳液の感触調整剤としても使われます。
クレンジング、コールドクリームなどクリーム類、アイシャドウ、口紅などメイクアップ化粧品、ヘアローション、ヘアトニックなど頭髪用化粧品、ポマード、ヘアクリームなどの整髪剤に使われています。石油が原料となっていますが、低刺激で、医薬品では軟膏の基剤として使用されます。
白色~微黄色の半固形状の物質で、においはありません。
バラ科の植物、ワレモコウの根や根茎から採れるエキスです。別名、チユエキス。
抗菌作用、消炎作用、収れん作用などがあります。肌荒れを防いだり、にきびを防ぐ製品に配合されています。また、チロシナーゼ活性阻害作用による美白効果も新たに着目されています。これから期待される成分のひとつです。
化粧水、乳液、クリーム、美容液、洗顔料、頭髪用化粧品、洗い流すタイプのマッサージ&パッククリームなどに使われ、また刺激が少なく、皮膚を保護するため、ベビー用ローションにも入れられています。
成分にはタンニン、サポニン分を多く含んでいます。赤褐色~黒褐色の液体です。ワレモコウ抽出末は、エキスを乾燥して作られます。