2010年5月アーカイブ

微粒子などが、液体中に均一に分散して、混ざりにくい原料同士が混ざりやすくなるようにするものです。

分散剤や可溶化剤としてよく利用されているのが合成界面活性剤です。

液化ガスを用い、他の材料を溶かしてスプレー製品に使用します。

プロパン、イソブタンなどの炭化水素、DME(ジメチルエーテル)のような溶剤、不活性の窒素ガスなどがあります。不活性のものが安全です。

エタノール(エチルアルコール)を飲用に適さなくするために添加する成分です。

化粧品に使うエタノールには税がかけられていないが、飲用のエタノールには税がかけられます。その関係で化粧品用のエタノールが飲用に用いられないように香料が添加されます。この香料のことを変性剤という。

防カビ剤

防黴(ばい)剤

水を大量に抱え込む性質を持ちます。

界面活性剤、水溶性ポリマーやアミノ酸/コレステロール系などの水の抱え方があります。

黴(かび)の発生を防ぐ薬品です。

腐敗を防ぐために使うのが防腐剤で、黴を防ぐために使うものが防黴(ばい)剤です。

微生物を殺し、腐敗を防ぐ薬品です。パラベン、エチルアルコールなどがあります。

化粧品には皮膚への栄養分が含まれており、微生物にとってもそれは都合がよいものになります。微生物が繁殖して腐ってくると、成分が変質してしまうことがあります。また高温や光によって成分が化学変化を起こし色やにおいが変わることもあります。

そのため、防腐剤を配合することが必要になります。

香料の揮発を抑えて、香りが早くとばないようにします。保留剤ともいいます。

香料の揮発を遅らせて製品の使用寿命を延ばすための成分です。

皮膜を形成して、髪や皮膚を保護します。

肌に潤いを与えるというよりは、水分の蒸発を防ぐものです。

尿素、グリセリンなど。

→保香剤

滅菌剤

殺菌剤

油性の原料です。油脂やロウなど。

原料を溶かすための物質です。溶剤はそのうちのひとつです。

有機物を溶かす物質です。溶媒ともいいます。

エナメルを溶かしたり、合成ポリマーを使用したメイクを落とすクレンジングに配合したりします。植物からエキスを抽出するために使う場合もあります。

毛が生える可能性のある物質です。

→色材・着色料

pH緩衝剤

緩衝剤

酸やアルカリで、化粧品のpHを修正するときに用いられる原料です。

紫外線を散乱または吸収して防ぐものです。

アルファヒドロキシ酸の略で、俗にフルーツ酸といい果物に多く含まれています。グレープフルーツなどの柑橘類から得られます。

皮膚の角質層の結合力を弱める角質柔軟化作用があります。古い角質層が残っていることが原因のクスミや、角質層が厚くなって皮膚がカサつくことを、角質層を取り除くことで防ぎます。使用後はつるつる感が増します。

ふき取り用化粧水、美容液、パック、ケミカルピーリングに用いられます。美容外科が行うフルーツ酸ピーリングでは、体質や肌にあわせて濃度を調整されて利用されています。

BGとは1,3‐ブチレングリコールの略です。アセトアルデヒドという化学物質から合成される多価アルコール類です。

保湿剤、皮膚コンディショニング剤、溶剤、粘度低下剤、香料の保留剤として使われます。

水となじみがよく、保水性があるため、水分を吸収して肌をしっとりさせます。
空気中の湿気の少ない時は吸湿性が大きく、湿気が多いときは比較的吸湿性が少ない特性を持っています。
また多価アルコールの中では比較的穏やかな吸湿性なので、モイスチュアバランスを調節するのに都合のよい成分です。

同じ働きをするグリセリンよりベタツキが少なく、さっぱりした使用感が特徴です。

アルコールの性質として、抗菌性があり、防腐剤と併用することで製品を腐りにくくする働きもあります。
植物からエキスを抽出するためにも使われます。

ローション、乳液、クリーム、美容液、パック、口紅、UVケア化粧品、歯磨きなど広い分野の化粧品に使われます。

やや粘性のある透明な液体です。においはなくわずかに甘みがあります。皮膚に対する刺激は少ないです。

BHAの別名ブチルヒドロキシアニソール。酸化防止剤です。油脂に対し優れた酸化防止効果を持ちます。
 
ローション、乳液、クリ-ム、UVケア化粧品、洗顔料、ファンデーション、メイクアップ化粧品などに使われます。
 
水に溶けずオイルや多価アルコール類に溶けます。耐熱安定性があります。無色~黄褐色の結晶で、わずかに特異なにおい、刺激性の味があります。
 
敏感肌の人はアレルギー反応をおこすことがあります。

(C12‐15)パレス-2リン酸はアニオン(陰イオン)合成界面活性剤です。

別名はポリオキシエチレンアルキル(12~15)エーテルリン酸(2E.O)、
ポリオキシエチレンエーテル型ノニオン界面活性剤をリン酸化して作られた、油溶性から水溶性まで幅広い性質を持つ界面活性剤のグループです。
 
洗浄剤、乳化剤、分散剤、帯電防止剤として使います。親水性の強いものは油性成分や香料を化粧水に可溶化させるために使われます。

他の界面活性剤とあわせて使われることが多いです。

DEAはジエタノールアミンの略です。分散剤として使われるアルコール類です。

旧指定成分です。目、粘膜、皮膚を刺激したり、皮膚から吸収される可能性があります。

DIPAはジイソプロパノールアミンの略です。

中和剤、保存剤、黴防止剤、酸性ガス吸収剤です。
 
旧指定成分です。皮膚、粘膜への刺激がみられる化粧品成分です。

DNAとは、デオキシリボ核酸のことです。

鮭などの魚の精巣から取られます。化粧品にはこれのカリウム塩(デオキシリボ核酸カリウム)や、ナトリウム塩(デオキシリボ核酸ナトリウム)が使われています。

化粧品には、皮膚コンディショニング剤、保湿剤として用います。細胞賦活性を持ちます。乾燥から肌を守り、肌や髪にうるおいとしなやかさを与えます。
 
乳液、クリームや、シャンプー、リンスなどのヘア製品に使われます。健康食品でも老化予防効果などで注目されています。
 
水溶性です。白色の粉末でにおいはありません。

EDTAとはエデト酸のことです。
エチレンジアミンとクロロ酢酸ナトリウムから合成されているエチレンジアミン四酢酸およびその塩類です。
 
金属イオンを不活性化させる代表的な成分(キレート剤)です。さまざまな原料に微量に含まれている金属イオンの変色や沈殿などの品質劣化を防止します。

アミノ酸誘導体、殺菌防腐剤、酸化防止剤としてや、脂肪臭除去、歯石軟化のために使います。製品の安全性を保つのにも利用されています。石鹸や化粧水を透明化するためにも使われます。
 
旧指定成分です。皮膚、粘膜に対する刺激があり、喘息皮膚発疹などのアレルギーを起こすことがあります。

EDTA‐2Naとは、エデト酸二ナトリウムの略で、エデト酸塩の一種です。

キレート剤、アミノ酸誘導体、透明化、酸化防止、変色防止、腐敗防止、歯石軟化、脂肪臭除去、殺菌、ビタミンC安定化、香り保持のために使われます。

→ EDTA(エデト酸)参照

EDTA-4Naはエチレンジアミン四酢酸(エデト酸)の四ナトリウム塩の事で、エデト酸塩(EDTA)の一種です。

キレート剤として使われます。キレート剤は金属を除去するための成分です。カルシウム、マグネシウム、鉄イオンなどのミネラル分が多量に含まれている硬水を製品に使用すると、洗浄効果が弱くなる、泡立ちが悪くなるなどの品質低下の原因となります。EDTA-4Naは水を軟水化させ、品質の劣化を防ぎます。また 保存料などに使われます。

白色の結晶性粉末で、水によく溶けます。

旧表示指定成分です。

→ EDTA(エデト酸)参照

HClとは希塩酸のことです。低濃度の塩酸の水溶液です。

pH調整剤(酸剤)として使われます。

« 2010年4月 | メインページ | アーカイブ | 2010年6月 »

このページの先頭へ