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コカミドプロピルベタイン

コカミドプロピルベタインは、天然のヤシ油から酵素分解で得られたヤシ油脂肪酸と、クコやサトウ大根に多く含まれるベタインとを結合させて作られるベタイン型の両性界面活性剤です。

ヤシ油とは、ココナッツオイルとも呼ばれる、ココヤシの種子(ココナッツ)から採れる油のことです。その脂肪酸は、ラウリン酸が約50パーセント、ミリスチン酸が15パーセント~20パーセント、パルミチン酸が約10パーセントと飽和脂肪酸が多くなっています。

帯電防止剤、洗浄剤、起泡剤として、主にヘアケア製品などに使用されています。

洗浄力が強く、殺菌作用、毛髪の柔軟効果があります。キメの細かい豊かな泡立ちで、洗浄中の感触も良いです。
刺激性はほとんどなく、起泡力、刺激緩和効果、コンディショニング効果など総合的な性能に優れ、保湿力も高く、仕上がりにしっとり感を出し、特に損傷毛をしっとりとまとまりやすくします。またシャンプーそのものの粘度を出す為に添加されます。
パーマやカラーリング後のPhコントロールにも適しています。

コカミドプロピルベタインによるアレルギー性接触皮膚炎の報告はまだ少なく、低刺激という性質から、目に染みにくいシャンプー・リンスなどや、ベビー用シャンプーや医療用石鹸に配合されています。

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